2016年12月24日 熊野ダム
広島県福山市の沼隈半島中央部には堤高15メートル以上のダムが3基並んでいますが3基の真ん中に位置するのが熊野ダムです。
熊野ダムは1925年(大正14年)に福山市によって建設された上水道の供給及び灌漑目的のアースダムで、現在は福山市上下水道部が管理を行っています。
県道72号線から久師川に沿って市道を東に進むと正面に熊野ダムの堤体が見えてきます。
堤体右岸の路肩に車を止めてダムを見学します。
下流面はきれいに刈り払われ送水管が堤体を横断しています。
天端は車道。
上流面は谷積みされた石で補強されています。
大正14年の竣工当時の取水塔。
ダムの下流。
上流面
改修があったにせよ上流面の石積みもかなりの歴史を感じさせます。
左岸の洪水吐
この角部分の石積みも熊野ダムならではの作り。
越流部分が階段状になった洪水吐。
コンクリートの棒には溝があり、板をはめ込んで水止めするようになっています。
写真ではわかりづらいですが、洪水吐導流部はカスケードになっています。
ただのアースダムと思いきや、各所に大正14年竣工の歴史が隠れている熊野ダムです。
1924 熊野ダム(0749)
広島県福山市熊野町
芦田川水系久師川
AW
E
29.1メートル
189.7メートル
福山市
1925年
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