ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

山佐ダム

2021-05-26 16:13:00 | 島根県
2021年5月21日 山佐ダム
 
山佐ダムは島根県安来市広瀬町上山佐の斐伊川水系山佐川にある島根県土木部が管理する多目的重力式コンクリートダムです。
建設省(現国交省)の補助を受けて建設された補助多目的ダムで、山佐川及び飯梨川の洪水調節、松江市・安来市への上水道用水の供給を目的として1980年(昭和55年)に竣工しました。
1967年(昭和42年)に飯梨川に建設された布部ダムと連携した治水・利水運用が行われています。
また2020年(令和2年)には河川維持放流を利用して最大199キロワットの小水力発電を行う島根県企業局山佐発電所が増設されました。
 
安来市広瀬町で国道432号から県道安来木次線に入り南に進むと山佐ダムに到着します。
ダム下への道は関係者以外進入禁止のためダムの下流面をはこれが精いっぱい。
現地ダム案内板によればクレストにローラーゲート2門、コンジットに高圧ラジアルゲート1門を装備しています。
 
ダム湖は山美湖と書いて「やまびこ」。
 
上流面
堤体に巡視艇が繋留されています。
堤高から比べると水位が低いようですが、これで常時満水位。
 
職員さんの許可を得て管理事務所裏手から撮影させていただきました。
残念ながらここからもゲートは見えずコンジットの予備ゲートを眺めるのみ。
 
減勢工
左岸の新しい建屋が2020年(令和2年)に新設された山佐発電所。
 
ゲート操作機器。
 
洪水吐導流部
前日までの雨で水位が上がりコンジットから放流しています。
 
ダム湖は「山美湖」で総貯水容量は505万立米。
 
天端は車両通行可
ちょうど軽自動車が通りかかりました。
 
下流面。
 
同じ飯梨川水系の布部ダム同様、管理事務所の門扉親柱にダム銘板が嵌め込まれています。
 
見えそうで見えないゲートにややストレスがたまる山佐ダムです。
 
(追記)
山佐ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。
 
1751 山佐ダム(1622)
島根県安来市広瀬町上山佐
斐伊川水系山佐川
FW
56メートル
220メートル
5050千㎥/4450千㎥
島根県土木部
1980年
◎治水協定が締結されたダム


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