ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

池津川取水ダム

2016-08-04 14:04:23 | 奈良県
2016年8月1日 池津川取水ダム
 
池津川取水ダムは左岸が奈良県吉野郡野迫川村中津川、右岸が同村立里の新宮川水系池津川にある国交省近畿地方整備局が管理する重力式コンクリートダムです。
猿谷ダム下流で新宮川に合流する支流の川原樋川流域の水を猿谷貯水池へ導水するための川原樋川導水トンネルを構成する4基の取水堰堤の一つで、4基の中で唯一堤高15メートルを超えています。
ダムの目的は猿谷ダム同様不特定利水と関西電力西吉野第一発電所でのダム水路式発電です。
 
川原樋川導水トンネルと池津川取水ダムの概略図(国交省近畿地方整備局の説明図より)
 
五条市大塔町国道168号線から県道734号に入り県道とは名ばかりの悪路を池津川沿いに遡上すると池津川取水ダムに到着します。
路上の落石が多くあまりにもひどい道路状況に何度も引き返そうかと迷いましたが、無事到着できてホッとしました。
見た目の堆砂率は100%。
貯水池はなくほぼ砂に覆われていますが取水できればOKということなんでしょう。
 
堆砂が進みダムのすぐそばまで接近できます。
 
土砂吐ゲートと取水口。
 
左手が沈砂池。ダム下を川原樋川導水トンネルが通っており、ここで取水した水は猿谷ダムへ送られます。
 
小さなダムですが、これでも国交省直轄ダムです。
 
3593 池津川取水ダム(0497)
左岸 奈良県吉野郡野迫川村中津川
右岸         同村立里
新宮川水系池津川
NP
16.8メートル
42.7メートル
--千㎥/--千㎥
国交省近畿地方整備局
1956年


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