ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

上磯ダム

2018-10-01 13:30:50 | 北海道
2018年9月23日 上磯ダム
 
上磯ダムは北海道北斗市野崎の戸切地川中流部にある灌漑及び上水道用水目的のロックフィルダムです。
ダム便覧と現地案内板によると北海道開発局農水部による国営かんがい排水事業の中核施設として1990年(平成2年)に竣工し、運用開始後は当時の上磯町が、2006年(平成18年)の市町村合併後は新たに誕生した北斗市が管理を継承しています。
旧上磯町及び旧大野町合わせて1046ヘクタールの農地への灌漑用水の供給、北斗市への上水道用水の供給を目的としています。
 
本来であれば北斗中央インターから道道96号線を北上し、野崎の二股を左に採り戸切地川沿いに北西に進めば上磯ダムに到着します。
ただ現在落石のためこのルートは通行止めで、現地案内標識に従って、戸切地川右岸側の狭い道路を経てダムに到達しました。
右岸ダムサイトに上磯ダム公園があり、広い駐車場が整備されています。
まずは右岸の洪水吐から
前日の雨で水位が増し、横越流式洪水吐から勢いよく越流しています。
 
アングルを変えて。
 
洪水吐導流部。
 
本来ならば天端は車両通行可能ですが、下流で落石があったため天端から車両通行止めとなっています。
 
総貯水容量は362万立米、年間を通して取水が行われるため石狩や空知の農業ダムのように冬場に水位を落とすことはありません。
 
左岸の取水塔。
国営事業で建設された北海道の農業用ダムでは取水塔が一般的。
 
ロックフィルダムですが、ロック材の上に芝が張られ見た目はアースフィル。
 
上流面
こちらもロックフィルには見えません。
 
この先にインクラインがあります。
 
管理事務所とモニュメント。
 
0107 上磯ダム(1376)
北海道北斗市野崎
戸切地川水系戸切地川
AW
32メートル
408メートル
3620千㎥/2600千㎥
北斗市
1990年


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