ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

小沢溜池

2024-07-25 20:00:00 | 岐阜県
2016年10月22日 小沢溜池
2024年 5月26日
 
小沢溜池は左岸が岐阜県恵那市長島町鍋山、右岸が同市岩村町飯羽間の木曽川水系阿木川左支流湯壺川にある灌漑目的のアースフィルダムです。
恵那市長島町・三郷町・武並町にまたがる恵那中部地区は土岐川左岸の台地に農地が展開しますが、水利に乏しく小規模な営農を余儀なくされ安定した灌漑用水源の確保とかんがい排水設備の整備は地域住民の悲願となっていました。
こうした状況を受け、1956(昭和31年)に岐阜県営農地開発事業恵那中部地区が着手され、その灌漑用水源として建設されたのが小沢溜池です。
小沢溜池は恵那中部地区からは鍋山を挟んだ山の南方に位置し、鍋山隧道により山を貫通し同地区約400ヘクタールの水田言灌漑用水を供給します。
管理は受益農家で組織された小沢ため池管理組合が受託しています。
1990年(平成2年)に下流に水資源機構の阿木川ダムが完成しますが、上記のように小沢溜池の水は鍋山隧道経由で送水されるため、両ダム間では直接的な水のやり取りはありません。
小沢溜池には2016年(平成28年)10月に初訪、2024年(令和6年)5月に再訪しました。
掲載写真にはそれぞれ撮影日時を記載しています。

阿木川ダム湖に掛かる国道257号線の湯壺橋南詰から林道を西に向かうと小沢溜池に到着します。
まずは下流から
小沢溜池の竣工記念碑。

 
天端と下流面。
草でわかりづらいんですが下流面は石で覆われています。

 
上流面、対岸に洪水吐があります。

 
右岸の取水設備。


 
堤体上流面の階段
上流面は城の石垣のように石がきれいに積まれています。

 
左岸の洪水吐。

 
下流に回り込んでみます。
左岸には取水設備からの導水路があり右岸の洪水吐導流部と合流します。
手前の導水管は受益地への水路で阿木川ダムをバイパスしトンネルで山を抜けます。

 
取水設備からの導水路吐口。
ここにゲートがあるのは意味があります。

 
ここで受益地への導水管(2枚上の写真手前の導水管)が分岐しておりこのゲートで水量を調節します。

 
天端と下流面。
草でわかりづらいんですが下流面は石で覆われています。

 
上流面、対岸に洪水吐があります。

 
右岸の取水設備。

 
下流の眺め。

 
堤体上流面の階段
上流面は城の石垣のように石がきれいに積まれています。

 
左岸の洪水吐。

 
下流に回り込んでみます。
左岸には取水設備からの導水路があり右岸の洪水吐導流部と合流します。
手前の導水管は受益地への水路で阿木川ダムをバイパスしトンネルで山を抜けます。

 
取水設備からの導水路吐口。
ここにゲートがあるのは意味があります。

 
ここで受益地への導水管(2枚上の写真手前の導水管)が分岐しておりこのゲートで水量を調節します。

 
1103 小沢溜池(0665)
ため池コード 212100200 
左岸 岐阜県恵那市長島町鍋山
右岸     同市岩村町飯羽間
木曽川水系湯壺川
32メートル
141メートル
946千㎥/925千㎥
小沢ため池管理組合
1965年(ダム便覧)
1967年(現地記念碑)


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