ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

下湯ダム

2016-05-06 11:15:00 | 青森県
2016年4月30日 下湯ダム
 
下湯ダムは、八甲田山系に源を発し青森市内を貫通する堤川の洪水調節と利水のために建設された青森県営のロックフィルダムです。
県庁所在地を洪水から守るダムということで、堤高70メートル、堤頂長780メートルと自治体が管理するダムとしてはかなり巨大なロックフィルダムです。
 
青森市街から堤川に沿って県道122号を南下すると下湯ダムが見えてきます。
対岸に東北電力の発電所が見えますが、取水口はダム湖のさらに上流でダムとの関係はありません。
 
堤頂長780メートルを超える大きなロックフィルダム。
 
天端は立ち入り禁止。
 
右岸の洪水吐と取水設備を遠望。
 
左岸のインクライン。
 
今度はダムの下流に回り込んでみます。
クレスト放流を行っています。
 
洪水吐直下から
すごい迫力ですが、今年は積雪が少なかったためこれでも例年の3分の1程度の水量だそうです。
 
 
減勢工も波打っています。
 
 ロックフィルダムの洪水吐から河川維持用の薄い放流は見たことがありましたが、今回の激流とも呼べるような放流は初めて見ました。
しかも洪水吐間近で見れるのでかなりの興奮です。
一方天端が立入禁止だったのは残念です。
ダム湖上流には管理されていない露天風呂などもあるようですが、午後のスケジュールが詰まっていたのでスルーして次へと向かいました。
 
追記
下湯ダムには洪水調節容量が設定されていますが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流によりさらなる洪水調節容量が確保されることになりました。
 
0213 下湯ダム(0339)
青森県青森市荒川字横倉
堤川水系堤川
FNW
70メートル
783.5メートル
12600千㎥/11000千㎥
青森県県土整備部
1988年
◎治水協定が締結されたダム


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