ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

立野ダム

2022-06-11 12:00:00 | 熊本県
2022年5月24日 立野ダム
 
立野ダムは左岸が熊本県菊池郡大津町外牧、右岸が同町立野の一級河川白川本流に国交省九州地方整備局が建設中の治水目的の曲線重力式コンクリートダムです。
建設省(現国交省)は1979年(昭和54年)より白川へのダム建設実施計画調査に着手し、立野ダム建設事業が採択されました。
しかし公共工事見直し機運が強まる中、2010年(平成22年)に国交省による検討対象ダムとなります。
2013年(平成25年)に改めて事業継続が決定し、2014年(平成26年)より仮排水路工事が着工、そして2018年(令和元年)から本体工事が着手され現在はコンクリート打設が行われています。
立野ダムは普段は貯水池に水を溜めない
流水型治水ダムで、ダム完成の暁には国交省直轄ダムとしては初の流水型治水ダムとして運用が開始される予定です。

建設現場はダム西方に設けられた立野ダム展望台から遠望できます。
建設現場手前に南阿蘇鉄道の橋梁が架かり、インスタ映えするスポットとして知られていますが、ダム愛好家としては橋が邪魔で打設の様子がはっきり見えないのが難。


おまけに朝もやが掛かり逆光という悪条件。


ダムカードフレームには熊本らしく『くまモン』


こちらには阿蘇のカルデラの説明。
世界屈指のカルデラですが、南北の谷の出口は立野ダムが建設されているこの狭い渓谷ただ一つ。
しかも地質は脆く流出しやすい火山堆積物。
大雨が降れば洪水が起きるのは自明の理。



九州という遠い地ですが、完成後に再訪できることを願っています。

2683 立野ダム(1846)
左岸 熊本県菊池郡大津町外牧
右岸        同町立野 
白川水系白川 
 
 
87メートル 
197メートル 
10100千㎥/9500千㎥ 
国交省九州地方整備局 
2024年


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