ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

協和ダム

2018-08-29 22:43:28 | 秋田県
2018年7月17日 協和ダム
 
協和ダムは秋田県大仙市協和船岡の雄物川水系淀川上流部にある秋田県建設部が管理する多目的重力式コンクリートダムです。
建設省(現国交省)の補助を受けて建設された補助多目的ダムで、淀川の洪水調節、安定した河川流量の維持と既得取水権への用水補給、大仙市協和地区(旧協和町)への上水道用水の供給を目的として1997年(平成9年)に竣工しました。
当初は河川名から淀川ダムという名称で事業が進められましたが、大阪の淀川と間違えやすいということで当時の町名を採り協和ダムとなりました。
 
ダム下から
非常用洪水吐として自由越流クレスト6門、常用洪水吐として自由調節式オリフィスゲート1門、利水放流用の低水放流施設が備わっています。
 
右岸ダムサイトのモニュメント
奥は艇庫で屋上は展望台になっています。
 
ダムの説明板とダム湖の案内板。
 
展望台からの上流面
ゲートの中央に取水設備があります。
 
天端は歩行者のみ通行可能
右手はエレベーター棟。
 
減勢工の下流にはエンドシルがあります。
右岸は利水放流設備、左岸には『KYOWA DAM』とペイントされています。
 
ダム湖(美山湖)は総貯水容量780万立米。
 
左岸から下流面。
 
上流面
 
右から艇庫とインクライン、管理事務所。
建屋はすべてピンクで統一されています。
 
ダム湖上流には親水公園がありますが、悪天候のためダムの見学だけにとどめました。
ダムサイトもよく整備されており、気候のよい時期にのんびりと訪れたいダムです。 
 
追記
協和ダムには洪水調節容量が設定されていますが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流によりさらなる洪水調節容量を確保することになりました。
 
0393 協和ダム(1357
秋田県大仙市協和船岡
DamMaps
雄物川水系淀川
FNW
49.3メートル
222.5メートル
7800千㎥/7050千㎥
秋田県建設部
1997年
◎治水協定が締結されたダム


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