ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

大佐ダム

2017-04-17 16:33:11 | 岡山県
2017年4月9日 大佐ダム
 
大佐で『おおさ』と読みます。
大佐ダムは岡山県新見市の高梁川水系小坂部川上流部にある多目的重力式コンクリートダムです。
土地改良法に基づき農水省の補助を受けた『農業基盤整備事業』および『県営防災かんがい排水事業』の中核施設として1981年(昭和56年)に岡山県農林水産部によって建設されました。
運用開始後は新見市が受託管理を行っています。
大佐ダムは小坂部川の洪水調節、新見市大佐町への灌漑用水の供給を目的とするほか河川維持放流を利用して岡山県大佐ダム発電所で最大510キロワットの小水力発電を行っています。
ダム湖源流にはおーさ源流公園キャンプ場があるほか、ダム湖は県内随一のカヌーのスポットとなっており夏場を中心に多くのレジャー客が訪問します。
 
小坂部川沿いに県道58号を北上し定藤で県道112号を左折すると大佐ダムに到着します。
まずは下流から
クレストは4門の自由越流式洪水吐、コンジットゲートから放流しています。
左岸に大佐ダム発電所の放流口が見えます。
 
ダム右岸に竣工記念碑があります。
ダム周辺には桜が植えられていますが、標高が高いせいか開花にはまだ時間がかかりそう。
 
右岸から上流面。
 
常用洪水吐は半円形越流式のダム穴風。
洪水吐の先に取水設備があります。
 
洪水吐をズームアップ。
 
 
減勢工
中央の棒状の導流堤と背の高い導流壁が特徴。
左岸に大佐ダム発電所があります。
 
 
天端は車両通行可能。
 
左岸から上流面。
 
(追記)
大佐ダムはは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。
 
1898 大佐ダム(0931)
岡山県新見市大佐上刑部
北緯度分秒,東経度分秒
DamMaps
高梁川水系小坂部川
FA
43.7メートル
108メートル
千㎥/千㎥
新見市
1981年
◎治水協定が締結されたダム



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