ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

松尾池

2018-01-16 02:39:58 | 香川県
2017年12月22日 松尾池
 
松尾池は香川県高松市西植田町の新川水系春日川右支流(河川名未確認)にある灌漑目的のアースフィルダムです。
新川水系春日川流域には古くから公渕池城池、松尾池、神内池の4つの溜池があり四箇池と総称されていました。
松尾池は四箇池3番目の溜池として1672年(寛文12年)に高松藩の普請によって築造されました。
戦後1960年(昭和35年)に神内上池を調整池として松尾池・城池・公渕池を結ぶ四箇池用水が完成、さらに1971年(昭和46年)に県の事業で大規模な改修工事が行われ現在の姿となりました。
ダム便覧ではこの大規模改修の竣工をもって竣工年度としています。
現在は四箇池に加え神内上池、坂瀬池の6基の池を四箇池土地改良区が管理し、春日川流域1100ヘクタールの農地に灌漑用水を供給しています。
また竣工当時の姿を残す煉瓦作りの底樋管はCランクの近代土木遺産に選ばれています。
 
直角に屈曲した堤頂長423メートルの長大な堤体で、付近は香川県特有の三角錐の山々が続きます。
 
左岸の斜樋と洪水吐を遠望。
 
松尾池の説明板。
 
 
総貯水容量は132万立米。
 
天端は車両通行可能。
 
越流式洪水吐。
 
下流面は奇麗に刈り払われています。
 
洪水吐導流部。
 
底樋管はCクラスの近代土木遺産です。
煉瓦造りで扁額入りの立派なポータル。デザインは公渕池とそっくりですが公渕がコンクリートなのに対してこちらは煉瓦製。
 
分水用ゲート。
 
3614 松尾池(1223)
ため池コード
香川県高松市西植田町
新川水系春日川右支流
18.7メートル
423メートル
1322千㎥/1322千㎥
四箇池土地改良区
1672年築造
1971年大規模改修竣工


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