ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

半田沼ダム

2017-05-29 11:14:07 | 福島県
2017年5月27日 半田沼ダム
 
半田沼ダムは福島県伊達郡桑折町にある灌漑用アースダムです。
半田沼の西にある半田山は生野、石見とともに日本3大銀山として知られ長く採掘がおこなわれてきました。しかし採掘の影響もあり明治中期以降地滑りが続き1903年(明治36年)の大規模な地滑りで誕生したのが現在の半田沼です。
その後、福島県の事業で灌漑用水源として整備され、1950年(昭和25年)にダム化され半田沼ダムとなりました。
現在は桑折町が管理を行っています。
半田沼および半田山一帯は福島県の半田山自然公園として整備され、登山、ハイキング、キャンプなどが楽しめるレクリエーションエリアとなっており、年間を通して多くの人が訪れています。
 
県道353号線から半田沼の標識に従って西に折れ、山を登ってゆくとビジターセンターの駐車場に到着します。
ここから遊歩道を歩くとほんの数分で半田沼に到着です。
右岸上流から。
 
右岸から。
 
洪水吐導流部
この左手が堤体になるはずですが、下流面に当たる部分も植林が施され堤体と山林の区別がつきません。
 
右岸の洪水吐。
 
 
天端
ベンチが置かれ花のシーズンには絶好のお弁当スポットになりそう。
 
上流面はコンクリートで補強されています
自然公園ということで景観にマッチした石張り風の型枠が使われています。
 
左岸にある階段式斜樋。
 
半田沼
春には桜やツツジ、秋は紅葉が楽しめるレクリエーションスポットです。
 
竣工記念碑。
 
灌漑用水の確保に苦労していた半田地域の農家にとって半田沼は貴重な水源でしたが、一方でたびたび決壊被害を繰り返し、半田沼の整備は半田地域の長年の悲願でした。
 
3696 半田沼ダム(1005)
福島県伊達郡桑折町北半田
阿武隈川水系普蔵川
29.4メートル
70.5メートル
桑折町
1950年


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