ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

小原ダム

2016-10-05 17:59:15 | 富山県
2016年9月24日 小原ダム
 
小原で『おはら』と読みます。
小原ダムは富山県南砺市葎島の庄川本流にある関西電力の発電用重力式コンクリートダムです。
1939年(昭和14年)に電気事業の国家管理を目的に設立された日本発送電は小牧ダムや祖山ダムといった庄川流域の発電事業を継承するとともに、新たな電源開発に乗り出し1942年(昭和17年)に祖山ダム上流に小原ダムを建設し、小原発電所で最大4万5000キロワットの発電を開始しました。
戦後の電力分割民営化により庄川流域の発電事業は関西電力が継承、小原ダムと小原発電所も関西電力の所有となりました。
現在は小原発電所で最大4万5700キロワット、1980年(昭和55年)に増設された新小原発電所で最大4万5000キロワット、合計9万700キロワットの発電を行っています。
 
白川郷から国道156号を北上、富山県に入り五箇山インターを過ぎ小原トンネルを抜けると左手に小原ダムが見えてきます。
左岸に新小原発電所の、右岸に小原発電所の取水ゲートが見えます。
 
ダム下流の橋から小原ダムを正対できます。
クレストは関電ブラックの8門のラジアルゲート。
右岸に小原発電所があります。
 
ちょっとズームアップ。
発電所の下から勢いよく放流が続いています。
気になる堤体の三つの穴は建設時の横抗だと関電の職員さんが教えてくれました。
 
 
左岸から俯瞰
ダムと発電所に位置がよくわかります。
 
ダム上流側の丸いバルコニーが特徴的。
 
0824 小原ダム(0621)
富山県南砺市大字葎島字開地
庄川水系庄川
52メートル
152.8メートル
関西電力
1942年


コメントを投稿