ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

陣屋ダム

2017-09-25 16:03:06 | 福岡県
2017年9月18日 陣屋ダム 
 
陣屋ダムは福岡県田川郡添田町中元寺の遠賀川水系中元寺川上流部にある福岡県県土整備部が管理する多目的重力式コンクリートダムです。
建設省(現国交省)の補助を受けて建設された補助多目的ダムで、中元寺川の洪水調節、安定した流量の維持と既得取水権への用水補給、田川市・川崎町への上水道用水の供給、田川市への工業用水の供給を目的として1975年(昭和50年)に竣工しました。
 
陣屋ダムは県道78号線沿いにありアプローチは簡単です。
ダム下から
非常用洪水吐としてクレストにラジアルゲート2門、常用洪水吐としてコンジットに高圧ラジアルゲート1門を装備。
またダム下右岸の放流設備に放流バブルが2条設置されています。
 
下流面。
 
上流面
青いゲートはコンジットの予備ゲート、その右手に取水設備があります。
 
天端は歩行者のみ立ち入り可能
高欄が低いため事故、不法投棄防止のため上流側にフェンスが設置されています。
 
利水放流設備と減勢工。
ホロージェットバルブから絶賛放流中。
 
 
フェンス越しのダム湖
とくに名称はなく、総貯水容量は265万立米と県営の多目的ダムとしては小さな貯水池です。
 
右岸から見た天端
左岸にダム管理事務所があります。
 
右岸から下流面。
 
右岸の慰霊碑。
 
追記
陣屋ダムには120万立米の洪水調節容量が設定されていますが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流によりさらに106万8000立米の洪水調節容量が確保されることになりました。
 
2429 陣屋ダム(1099)
福岡県田川郡添田町中元寺
遠賀川水系中元寺川
FNWI
48.5メートル
205メートル
2650千㎥/2450千㎥
福岡県県土整備部
1975年
◎治水協定が締結されたダム


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