ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

池ノ谷溜池

2018-10-22 14:54:45 | 鳥取県
2018年10月12日 池ノ谷溜池
 
池ノ谷溜池は鳥取県倉吉市鴨河内の天神川水系小鴨川左支流(河川名未確認)にある灌漑目的のアースフィルダムです。
倉吉市街南部から旧関金町にかけての小鴨川沿いには古くからの溜池が点在していますが池ノ谷溜池もそのうちのひとつで、ダム便覧には天神野土地改良区の事業で1923年(大正12年)に竣工と記されています。
大正期には土地改良区はありませんので、前身となる耕地整理組合によって建設されたものと推察されます。
現在は周辺の溜池ともども天神野土地改良区が管理を行っています。
 
まず池の下流に向かいますが、荒神社が祀られており下流面は垣間見るのみ。。
この社の向こうに底樋があるようで、放流の音が響きますが姿は見えません。
 
下流面は草ぼうぼう。
周辺の田んぼではまだ稲刈りが済んでいないので仕方ないですね。
 
天端上流側を用水路が通っています。
地図で確認すると小鴨川からの水路で池ノ谷池とは立体交差になっています。
川の取水堰や溜池ごとに用水を補給する水田や農地は厳格に決められていることが分かります。
 
上流面は繊維状の遮水材で護岸されています。
 
左岸の斜樋。
 
天端からの眺め
真下に荒神社があり、左下に底樋ゲートが見えます。
 
総貯水容量61万6000立米とこのあたりの溜池としては比較的大規模です。
晴れていれば正面に大山が見えるのですが、残念ながら雲が掛かっています。
左手の山は蒜山三座。
 
天端は車道。
 
右岸の横越流式洪水吐。
 
洪水吐導流部
草が伸び放題でなんの写真かよくわかりません。
 
堤体上流側に別系統の水路が流れるという珍しい構造になっています。

1669 池ノ谷溜池(1407)
ため池コード
鳥取県倉吉市鴨河内
天神川水系小鴨川
16メートル(ため池データベース16.3メートル)
78メートル(ため池データベース79メートル)
616千㎥(ため池データベース659千㎥)/399千㎥
天神野土地改良区
1923年


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