ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

伊岐佐ダム

2019-06-04 00:47:21 | 佐賀県
2019年5月24日 伊岐佐ダム
 
伊岐佐ダムは佐賀県唐津市相知町伊岐佐の松浦川水系左伊岐佐川上流部にある佐賀県県土整備部が管理する多目的重力式コンクリートダムです。
建設省(国交省)の補助を受けて建設された補助多目的ダムで、左伊岐佐川及び伊岐佐川の洪水調節、安定した河川流量の維持と既得取水権への用水補給、旧相知町(現唐津市相知町)への上水道用水の供給を目的として1979年(昭和54年)に竣工しました。
 
県道40号伊岐佐交差点付近から伊岐佐ダムが遠望できます。
 
ダムへ通じる道道路から。
クレストにローラーゲートが2門。
 
右岸ダムサイトに管理事務所や駐車場がありここに車を置いてダムを見学します。
クレストのローラーゲートのピアには螺旋階段。香川県ではおなじみですが佐賀では初見。
 
減勢工。
 
堤体前面に突き出た放流設備
写真では分かりませんが常用洪水吐として高圧ラジアルゲートのコンジットゲートと、利水放流設備としてのホロージェットバブルを装備しています。
訪問時はホロージェットバルブから利水放流中。
 
洪水吐導流壁左側のピラミッド状のフーチング。
こういうタイプは初めて見ました。
 
左岸から下流面
対岸正面が管理事務所。
 
ダム湖は総貯水容量194万立米。
 
ピア左手に作業用クレーン、その手前に取水設備。
右岸にはダム湖へ下りる階段があります。たぶん階段の下に浮桟橋があるんだと思います。
 
金箔仕様の竣工記念碑。
 
実は伊岐佐ダムは遊歩道でダム下まで下りることができます。
ただこの日は昼食直後の満腹状態に加えて、5月なのに気温30度の異常気象、ということで標高差60メートルの帰りの登り返しを考えてパスしてしまいました。
 
(追記)
伊岐佐ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。

2540 伊岐佐ダム(1445) 
佐賀県唐津市相知町伊岐佐
松浦川水系左伊岐佐川
FNW
58.5メートル
203メートル
1940千㎥/1660千㎥
佐賀県県土整備部
1979年
◎治水協定が締結されたダム


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