2017年7月18日 温見ダム
温見ダムは山口県下松市の末武川上流部にある多目的重力式コンクリートダムです。
1960年(昭和35年)に農林省(現農水省)の補助を受けた山口県の事業で建設され、現在は下松市が受託管理を行っています。
主として灌漑用水の供給を目的として建設されましたが、下松市への上水道用水及び工業用水の供給も行っています。
また河川維持放流を利用した小水力発電所の設置が検討されているようです。
温井ダム右岸を県道139号線を通っておりアプローチは簡単です。
まず下流からダムが見えるポイントを探して温見集落を右往左往しましたがこの写真がいいところです。
写真左手の民家の先を進めば堤体直下まで行けそうでしたが、ダートなうえに雨が降り出してきたので無理はしませんでした。
クレストに赤いラジアルゲートが2門、コンジットやオリフィスはなさそうです。
ダム右岸の管理事務所前には温見ダム建設の父として『木原六郎』氏の顕彰碑があります。
ネットで調べると多くの肩書を持つ地元の名士ですが、温井ダムが農業用ダムとして建設された経緯から推察すると『下松・徳山土地改良区連合理事長』という肩書が一番当てはまりそうです。
ダムの諸元表。
下流面。
天端は立ち入り可能
でも中央のゲート操作室で行きどまりですが・・・。
真上から見れないのでこのアングルから
堤体下部からの放流は河川維持放流のようです。
右岸の管理事務所。
上流面
ゲートピアの形状や円形の取水設備がレトロ感を引き立てます。
右岸上流側の謎の構造物?
ダム湖上流から
ダム湖の総貯水容量は452万立米。
諸先輩方のブログやホームページでは温見ダムを山口県営ダムと書かれている方が多数いますが、農林省の補助を受けて山口県農林部の事業で建設された農業ダムで、厳密には下松市が受託管理を行っているというのが正しいところです。
2073 温見ダム(1091)
山口県下松市温見
北緯34度05分11秒,東経131度54分05秒
末武川水系末武川
AWI
G
36メートル
135メートル
4520千㎥/4520千㎥
下松市
1960年
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