ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

新池

2018-04-09 12:47:21 | 愛媛県
2018年3月24日 新池
 
新池は愛媛県四国中央市上分町の金生川水系左支流にある工業用水目的の重力式コンクリートダムです。
もともと当地には新池という灌漑溜池がありましたが、新宮ダムとともに建設が進められた新宮工業用水道の調整池として1975年(昭和50年)に竣工しました。
同水道途中にある銅山川第三発電所の出力調整による流量変動を平準化するための逆調整池となっています。
当初は銅山川工業用水道企業団が管理していましたが、市町村合併により四国中央市が誕生したことで、現在は四国中央市水道局が管理を行い1日あたり28万3000立米の水を臨海工業地帯へ供給しています。
 
新宮工業用水同士絶概要図(四国中央市水道局HPより)
 
 
ダム下は小さな児童公園になっていますが、高齢化のせいか子供たちの姿はありません。
 
天端左岸にある小さな石碑
ダムの諸元が書かれています。
 
竣工プレート
事業者は当時の銅山川工業用水道企業団となっています。
 
天端
車は軽自動車のみ通行可。
 
左岸の取水設備。
 
右岸の洪水吐
初めて見るタイプ
発電所の取水口みたい
 
総貯水容量は19万8000立米、
一日の供給水量の60%程度の貯水量になります。
貯留が目的ではなく、調整が主目的。
 
上流から。
 
新宮工業用水道の放水口
新宮ダムから銅山川第三発電所経由で導水されます。
 
アングルを変えて
一日あたり28万3000立米の水が送られてきます。
 
新池と言うのでてっきり灌漑用溜池かと思ったら工業用水の調整池でした。
 
3661 新池(1293
愛媛県四国中央市上分町
金生川水系左支流
17.8メートル
110メートル
198千㎥/198千㎥
四国中央市水道局
1975年


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