2020年9月26日 桜池
桜池は左岸が和歌山県紀の川市北長田、右岸が同市北志野の紀の川水系松井川にある灌漑目的のアースフィルダムです。
桜池の歴史は古く、徳川御三家紀州藩祖である徳川頼宜の命により1653年(慶安5年)に築造されたとされています。
1966年(昭和41年)に県営事業により大規模な改修工事が竣工し、ダム便覧ではこれを竣工年度としています。
また総貯水容量56万6000立米は灌漑用溜池としては和歌山県最大規模です。
改修記念碑では桜池土地改良区の管理となっていますが、現在は土地改良区の統合により紀の川用水土地改良区が管理を行っています。
また、桜池は有料の管理釣り場となっており、県下有数のバス釣りスポットとして人気があり訪問時も多数の釣り師が竿を立てていました。
京奈和自動車道紀の川インターチェンジから紀ノ川広域農道を東に向かうと左手に桜池の堤体が見えてきます。
和歌山県らしく堤体下にはみかんや栗などの果樹園が広がります。
下流面を管理道路が斜行しています。
堤体は稲刈り後に草刈りが行われるようで、今はまだ草が伸び放題。
左岸の取水設備からの底樋樋門。
右岸にある立派な改修記念碑。
立ち入り禁止のフェンスの内側なので解読に苦労しました。
上流面と対岸の斜樋。
上流面はコンクリートで護岸されています。
管理釣り場ということで、入場料を払えば溜池内に立ち入りるようです。
もう少し引いて撮ります。
手前が洪水吐になります。
アングルを変えて
溝のように見えるコンクリートが洪水吐越流部になります。
総貯水容量は56万6000立米と溜池としてはやや大きめと言ったところですが、和歌山県下では一番大きな溜池です。
こちらは洪水吐導流部
堤体とは違う方向に流下してゆきます。
右岸上流から
右手は釣り場事務所
管理釣り場ということで多くのボートが置かれています。
写真撮影のため、中への立ち入りをお願いしましたが釣り入場料1500円払えとのことでやめました。
コロナによる不要不急の外出自粛の影響もあり、遅ればせながら9月にして今年最初の初訪ダムとなりました。
そして気がつけば、故郷の隣県でありながら和歌山県初ダムでもあります。
1629 桜池(1556)
ため池コード
左岸 和歌山県紀の川市北長田
右岸 和歌山県紀の川市北志野
紀の川水系松井川
A
E
16メートル
320メートル
566千㎥/540千㎥
紀の川用水土地改良区
1966年
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