ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

玉川ダム

2018-04-06 16:39:55 | 愛媛県
2018年3月23日 玉川ダム
 
玉川ダムは愛媛県今治市玉川町龍岡下の蒼社川本流上流部にある愛媛県土木部が管理する多目的重力式コンクリートダムです。
建設省(現国交省)の補助を受けて建設された補助多目的ダムで、蒼社川の洪水調節、安定した河川流量の維持と既得取水権への用水補給、今治市への工業用水及び上水道用水の供給を目的として1970年(昭和45年)に竣工しました。
さらに2017年(平成29年)には河川維持放流を利用した玉川ダム発電所が増設され最大出力250キロワットの小水力発電を行っています。
ダム湖の玉川湖は漕艇競技場として利用され平成29年愛媛国体のボート競技会場となったほか、1998年(平成10年)公開の映画『がんばっていきまっしょい』のロケ地になるなどボート王国愛媛県を支えています。
 
下流からダムを遠望。
クレストにラジアルゲートが1門、ゲートピアに操作室が載っています。
 
ダム左岸を走る国道317号線から。
 
下流面。
 
常用洪水吐は低水放流設備だけのようです。
左手は河川維持放流を利用した小水力発電所、その左手には浄水場向けの水路があります。
 
アングルを変えて。
 
ダム下右岸には巨大な玉川ダムの文字。
 
天端は車両の通行可能です。
正面高台にあるのが管理事務所、左手は取水設備操作室、右手はゲート操作室。
 
上流面
管理事務所に下にインクラインと艇庫があります。
 
ダム湖の玉川湖は総貯水容量990万立米
漕艇の公式競技会場となっておりボート王国愛媛を支えています。
 
上流から
右手はゲート、左手は取水設備。
 
追記
玉川ダムには230万立米の洪水調節容量が設定されていますが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流によりさらに30万立米の洪水調節容量が確保されることになりました。
 
2261 玉川ダム(1290
愛媛県今治市龍岡下
蒼社川水系蒼社川
FNWI
56メートル
260メートル
9900千㎥/9100千㎥
愛媛県土木部
1970年
◎治水協定が締結されたダム


コメントを投稿