2018年3月23日 朝倉ダム
朝倉ダムは左岸が愛媛県西条市黒谷、右岸が愛媛県今治市朝倉上の頓田川源流部にある灌漑目的のアースフィルダムです。
高縄半島北西部では斜面や丘陵地を利用した果樹園が広がり愛媛県を代表する柑橘生産地となっていますが、水利に乏しく度々干ばつ被害を被ってきました。
特に1967年(昭和42年)の大干ばつは愛媛県全土に甚大な被害をもたらし、これを機に県は各地で灌漑施設の整備を進めます。
頓田川流域地域でも農林省(現農水省)の補助を受けかんがい排水事業に着手され、その水源として1981年(昭和56年)に竣工したのが朝倉ダムです。
完成後は今治市頓田川土地改良区が受託管理を行い、延長28.4キロのパイプラインや水路を通じて1016haの田畑・樹園地に灌漑・防除用水を供給しています。
愛媛県にはは堤高40メートル以上のアースフィルダムが4基ありますが、朝倉ダムもその一つで47メートルは全国のアースフィルダムの中で第6位の高さとなります。
ダム下は朝倉ダム湖畔緑地公園として整備され、芝生が張られた広場や水辺空間、キャンプ場などが整備されています。
無料で使えるキャンプ場としてキャンパーには人気が高いようです。
堤体には『あさくらダム』の植栽が施されています。
堤体から地山を挟んだ右岸側に洪水吐があります。
美しい転波越流。
天端は車両の通行が可能。
上流面はロックフィルとコンクリートで護岸されています。
天端からみたダム下公園。
天端からは来島海峡越しに芸予諸島が望めます。
右岸の管理事務所に併設された取水設備。
右岸の横越流式洪水吐
訪問直前の大雨で水位が上昇し大量の流木が引っ掛かっています。
アングルを変えて。
洪水吐導流部
この下が上から2枚目の写真となります。
2272 朝倉ダム(1291)
左岸 愛媛県西条市黒谷
右岸 愛媛県今治市朝倉上
頓田川水系黒谷川
A
E
47メートル
253メートル
1400千㎥/1300千㎥
今治市頓田川土地改良区
1981年
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