2015年10月03日 小網ダム
2016年12月10日
小網ダムは栃木県日光市藤原の利根川水系鬼怒川上流部にある栃木県企業局が管理する発電目的の重力式コンクリートダムです。
1950年(昭和25年)に建設省(現国交省)により五十里ダム建設事業が着手され、栃木県企業局は発電事業者としてこれに事業参加、五十里ダムと同じく1956年(昭和31年)に川治第一発電所が完成します。
五十里ダム建設に合わせて同ダム下流2キロ地点に栃木県企業局が建設を進めたのが小網ダムで、五十里ダムに遅れること2年、1958年(昭和34年)に竣工しました。
小網ダムは川治第一発電所の放流水を調整するための逆調整池としての機能を持つほか、ここで取水された水はさらに川治第二発電所に送られ最大2600キロワットのダム水路式発電が行われています。
2007年(平成19年)には河川維持放流を利用した小水力発電所である小網発電所が完成、ここでは最大130キロワットの発電を行っています。
鬼怒川温泉から国道121号を北上、三ツ岩トンネルを抜け県道21号を分けると左手に小網ダムが見えてきます。
左岸に3門のローラーゲート
右岸は自由越流頂になっています(2016年12月10日)。

左岸から(2016年12月10日)。

灯台の初点プレートのような銘板(2016年12月10日)。

戦前や昭和20年~30年代のダムでよくみられる円形のバルコニー(2016年12月10日)。

ダムの下流の鬼怒川(2016年12月10日)。

竜王峡遊歩道となっているため天端は通行可能。(2016年12月10日)。

初回訪問時は、平成27年9月豪雨の影響でかなり水が濁っていました。

下流面(2016年12月10日)。

小網ダムは記念すべき我が家のダム巡りのスタートとなったダムです。
初回訪問時はどこをどう見たらいいのかもわからず、手探り状態の見学でした。
2度目の訪問を機に写真の大半を差し替えました。
追記
小網ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流により新たに19万2000立米の洪水調節容量が確保されることになりました。
0560 小網ダム(0001)
栃木県日光市藤原
利根川水系鬼怒川
P
G
23.5メートル
128メートル
627㎥/260㎥
栃木県企業局
1958年
◎治水協定が締結されたダム
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