2023年3月17日 藤沼副ダム(再)
藤沼副ダム(再)は福島県須賀川市江花にある藤沼ダム(再)の副ダムです。
2011年3月11日の東日本大震災により藤沼ダム主堤体が決壊、150万トンの水が一気に流下し8人の死者を出す大惨事となりました。
2013年(平成25年)より県営災害復旧事業等によるダム再開発事業が着手され、2019年(令和元年)に主ダムの藤沼ダム(再)と副ダムの藤沼副ダム(再)が竣工しました。
復旧以前の副ダムは堤高が10.5メートルと河川法上のダムの要件を満たしておらずダム便覧には未掲載でした。
しかし、復旧事業においてはより安全度の高い基礎岩盤までの掘削が行われた結果、天端標高は旧ダムと変わらないものの、堤高が18メートルに嵩上げされ、新たにダム便覧に掲載されました。
主ダムの藤沼ダム(再)と副ダムの藤沼副ダム(再)の位置関係
赤が主ダム、緑が副ダムになります。
ダム下から。
主ダムの藤沼ダム(再)と同様にダム下地中に『浸透水観測室』が設置され、これはその入り口です。
堤体は中段の広い踊り場を挟んで2段構成。
決壊の反省から厚めに盛土されています。
左岸ダムサイトの竣工40周年記念碑。
天端から
中央のコンクリートが『浸透水観測室』入り口。
天端はダム周回道路が通り車両通行もできます。
主ダムの藤沼ダム(再)同様、上流面には砂利石が敷かれています。
副ダム右岸上流から
右手が藤沼副ダム(再)、左奥が主ダムの藤沼ダム(再)。
藤沼ダムには3か所の取水工があります。
これは藤沼副ダム(再)左岸上流側にある2号取水工。
藤沼副ダム(再)右岸上流側にある3号取水工。
3684 藤沼副ダム(再)(1961)
福島県須賀川市江花
阿武隈川水系簀ノ子川右支流
A
E
18メートル
86.8メートル
1500千㎥/1480千㎥
江花川沿岸土地改良区
2019年
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