2016年9月23日 辰巳ダム
辰巳ダムは左岸が石川県金沢市相合谷町、右岸が同市上辰巳町の二級河川犀川本流にある石川県土木部が管理する治水目的の重力式コンクリートダムです。
金沢市南端の奈良岳に源を発し金沢市中心部を貫流して日本海に注ぐ犀川は浅野川とともに古都金沢を象徴する川で女川と呼ばれる浅野川に対し男川と呼ばれてきました。
犀川は辰巳用水に代表されるように古くから生活用水・灌漑用水の水源として利用される一方で豪雨の際にはたびたび洪水をおこし金沢市街に大きな被害をもたらしてきました。
辰巳ダムは当初多目的ダムとして計画されますが、その後の水需要の変化を受けて防災専用ダムに変更されました。
また辰巳用水東岩取水口や絶滅危惧種の生物に配慮して建設場所も移動、環境に配慮したデザインを採用し、日本で2例目となる流水型治水ダムとして2012年(平成24年)に竣工しました。
今回は宿泊した砺波から県道27号を西進、山側環状を経由して県道207号を犀川沿いに遡上して辰巳ダムに到着しました。
県道から辰巳ダムの標識に従って右折するとダムが見えてきます。
クレスト、オリフィスともにゲートレスの防災専用ダムです。
洪水吐導流壁右岸側に穴が開けられ、辰巳用水東岩取水口への水を確保しています。
防災専用なのでダム湖はカラカラ。
天端は車道。
洪水吐。
右手の導流壁に穴があり右岸の辰巳用水東岩取水口に水が流れるように工夫されています。
左岸展望テラスから。
辰巳用水東岩取入口
1855年(安政元年)に建設された取水口と取水堰。
辰巳ダムは普段無人ですが、たまたま点検のため職員さんが駐在され資料室やビデオを見せて頂くとともに詳しいお話を伺うことができました。
0928 辰巳ダム(0605)
左岸 石川県金沢市相合谷町
右岸 同市上辰巳町
犀川水系犀川
F
G
47メートル
195メートル
6000千㎥/5800千㎥
石川県土木部
2012年
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