ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

小中尾ダム

2023-01-17 17:44:52 | 大分県
2017年 6月19日 小中尾ダム
2022年11月20日
 
小中尾ダムは大分県佐伯市木立の一級河川番匠川水系小立川右支流(河川名不明)にある農地防災および灌漑目的のアースフィルダムです。
小立川流域の農地防災を目的に1958年(昭和33年)に農林省(現農水省)の補助を受けた県営防災ダム事業小立地区が採択されます。 
そして既設の灌漑用溜池である大中尾池および小中尾池に農地防災容量を付加するダム化事業が着手され、1966年(昭和42年)に大中尾ダム、小中尾ダムが竣工しました。
両ダムともに完成後は小立土地改良区が管理を受託し、小立川流域農地を洪水被害から守るとともに灌漑用水を供給しています。
 

小中尾ダムには2017年6月に初訪、2022年11月に再訪しました。 
日付のない写真はすべて初訪時のものです。 
佐伯市街から国道388号線を南下、小中尾入口バス停を左折して小中尾集落に入り突当たりを右折して川沿いに進むと小中尾ダムに到着します。
下流から遠望。


堤体直下。
(2022年11月20日)


洪水吐導流部
この横に底樋門がありますが、草木が繁茂し撮影不可能。
(2022年11月20日)  


天端には轍があります。
(2022年11月20日)


天端からの眺め
大中尾ダム と異なり、こちらは未整備
広場のように見えるのは放棄農地。


総貯水容量18万8000立米の貯水池
農地防災容量分だけ水位は低め。


左岸の斜樋。
(2022年11月20日)


左岸の洪水吐導流部
3枚目写真に流下します。
(2022年11月20日)


横越流式洪水吐。
(2022年11月20日)


上流面はロック材で護岸
草付きとの境が洪水時最高水位でその間が農地防災容量=洪水調節容量となります。
(2022年11月20日)


斜樋機械室。
(2022年11月20日)


斜樋のシャフト。
(2022年11月20日)


(追記) 
小中尾ダムには農地防災容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。
 
2761 小中尾ダム(1061)
大分県佐伯市木立
番匠川水系木立川
FA
22.3メートル
113.1メートル
188千㎥/169千㎥ 
木立土地改良区 
1966年
◎治水協定が締結されたダム


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