2021年7月18日 甲子ダム
甲子ダムは北海道士別市朝日町三栄の天塩川水系右の沢川にある灌漑目的のアースフィルダムです。
1937年(昭和12年)に上士別土功組合および甲子土功組合向けの灌漑用貯水池として北海道の事業により建設されました。
1981年(昭和56年)の水害で被災しますが、翌1982年(昭和57年)に農水省の補助を受けた道営ため池災害復旧事業が竣工し現在に至っています。
現在はてしおがわ土地改良区が管理し、約200ヘクタールの水田に灌漑用水を供給しています。
ダム下から
ちょうど草刈りを終えた直後で、下流面はサッカーのグラウンドのように美しい縞模様が入っています。
左岸ダム下の底樋。
最大取水量毎秒0.38立米とため池にしては結構大きな取水量で、底樋と言うよりは放流口と書く方が妥当か?
こちらは堤体の南側にある洪水吐トンネル導流部吐口。
右岸ダムサイトには社があり、そばに竣工記念碑、水利使用標識などが並びます。
右岸の円形越流式洪水吐。
導流部はトンネルで、上から3枚目写真の吐口に続きます。
貯水池と上流面。
総貯水容量は131万6000立米。
200ヘクタールの水田の用水を賄います。
天端から
堤体左下に2枚目写真の底樋があります。
天端と上流面
こちらもちょうど草刈りを終えたばかり。
左岸の取水設備。
北海道でよくみられる階段状の多孔式斜樋。
(追記)
甲子ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。
3353 甲子ダム(1672)
ため池コード
北海道士別市朝日町三栄
天塩川水系右の沢川
A
E
16.3メートル
180メートル
1316千㎥/1316千㎥
てしおがわ土地改良区
1937年
◎治水協定が締結されたダム
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