ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

苫田鞍部ダム

2017-04-21 12:03:45 | 岡山県
2017年4月12日 苫田鞍部ダム
 
苫田ダムは2004年(平成16年)に吉井川本流上流部に建設された国交省直轄の多目的ダムです。
苫田ダム左岸上流の300メートル地点は地形が鞍部になっておりダムの満水時には水が溢れてしまうためここに副堤が建設されました。これが苫田鞍部ダムです。
苫田鞍部ダムはロックフィルダムですが遮水材としてのコア原石が求めにくかったことや工期短縮に伴う経費削減などの理由から上流面をコンクリートで遮水するコンクリート表面遮水壁型’(コンクリート・フェイシング・ロックフィル・ダム)となっています。
 
苫田ダムと鞍部ダムの位置関係は下の地図の通りです。
苫田ダムは地図の茶色線 鞍部ダムは赤線。
 
国道179号から苫田ダムの標識に従って左折し、ダムへ向かうと塚谷公園の先に鞍部ダムが見えてきます。
大きな石で苫田ダムのラビリンスをイメージしたチェック模様が描かれています。
 
下流面のチェック模様
これだけみるとストーンサークルのようです。
 
天端にも立ち入りできます。
 
堤体直下の塚谷公園。
 
貯水池側
通常の水位だと貯水池は鞍部ダムからかなり離れています。
 
上流面
日本では数基しかないコンクリート表面遮水壁型です。
 
 
鞍部ダムの案内板。
 
苫田ダムといえば本堤のラビリンス型洪水吐や引っ張りラジアルゲートに注目が集まりますが、副堤である鞍部ダムも日本では数少ないCFRDとなっておりダム愛好家必見です。 
 
3327 苫田鞍部ダム(0958)
岡山県苫田郡鏡野町塚谷
北緯度分秒,東経度分秒
DamMaps
吉井川水系吉井川
FNAWIP
25メートル
259メートル
千㎥/千㎥
国交省中国地方整備局
2004年



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