ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

矢の目ダム

2021-05-09 00:47:01 | 栃木県
2015年12月19日 矢の目ダム
2021年 5月 4日
 
矢の目ダムは栃木県那須町豊原甲の那珂川水系板敷川にある灌漑目的のロックフィルダムで、1990年(平成2年)に栃木県のかんがい排水事業で建設されました。
完成後は那須町が受託管理を行い570ヘクタールの農耕地に灌漑用水を供給しています。
ダム周辺は県の水環境整備事業によってダム下公園や遊歩道などが整備され周辺住民の憩いの場となっているほか、貯水池湖面もカヌー教室などに利用されています。
矢の目ダムには2015年に初めて訪問し、2021年5月に再訪しました。
日付表記のない写真はすべて2021年5月のものです。
 
県道105号から矢の目ダムの標識に従って北に折れると、ダムが見えてきます。
ロックフィルダムですが、堤体には芝が張られ見た目はアースダムのようです。
 
ダム下流にある取水設備からの放流設備。
2種類の放流管があります。
 
ダム右岸の余水吐導流部(2015年12月19日)。
 
ダム右岸の横越流式余水吐。
 
左岸の艇庫とインクライン。
 
立派な天端ですが車両は進入禁止。
 
上流面も当然ロックフィル
奥は管理事務所。
 
総貯水容量110万立米と農業用フィルダムとしてはかなりの大きさです。
ダム湖上流は別荘地が続き自然公園になっています。
訪問時はカヌー教室が開かれていました。
 
赤が目立つ取水塔。
栃木県の農業用ダムは取水塔が多いですね。
 
ダム下は県の水環境整備事業で整備され公園になっています。
 
ダム下から。
 
周辺は定住者の多い別荘地ということもあるんでしょうが、下手な県ダムよりも環境整備が進んでいます。
湖面ではカヌー教室が開かれ、湖畔の遊歩道を何人もの住民が散歩やランニングを楽しんでいました。
 
(追記)
矢の目ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。
 
0575 矢の目ダム(0128)
栃木県那須郡那須町豊原甲
那珂川水系板敷川
29メートル
187メートル
1100千㎥/940千㎥
那須町
1990年
◎治水協定が締結されたダム


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