ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

栗山ダム

2016-12-12 14:57:13 | 栃木県
2016年12月10日 栗山ダム
 
栗山ダムは栃木県日光市の鬼怒川右支流砥川源流部にある東京電力の発電用ロックフィルダムで、栗山ダムを上部池、月山を挟んで南に位置する今市ダムを下部池として今市発電所で最大出力105万キロワットの揚水式発電を行っています。
1973年(昭和48年)のオイルショックにより原油価格が高騰、水力発電が再評価されます。とくに火力発電や原発と連携が図れ余剰電力を有効に活用できる揚水発電に注目が集まり、電力各社は揚水発電の建設計画を推進しました。
東京電力は鬼怒川支流の砥川源流部に着目、1979年(昭和54年)に着工、1998年(平成元年)に竣工したのが栗山ダムと今市ダムです。
2020年(令和2年)の東京電力ホールディングスの組織改編により栗山ダム及び関連発電施設はすべて同社の100%子会社である東京電力リニューアブルパワー(株)に移管されました。
 
 
川治ダムから県道23号を西進、日陰温泉で日陰牧場の標識に従って林道を左折、牧場を抜け夫婦山を巻くと栗山ダムが見えてきます。
林道から遠望。
 
堤体直下は芝生の公園になっており駐車場やトイレが設置されています。
 
堤体を見上げる。
 
駐車場から先は関係車両以外通行禁止のため、林道を約1キロ歩いてダムへと上がります。
天端は立ち入り禁止、対岸の山は夫婦山です。
 
上流面の色が変わり揚水発電による水位の変化量がわかります。
 
左岸の洪水吐。
奥の建物は今市発電所の発電用取水ゲート操作室です。
 
洪水吐導流部はトンネルで下流の砥川へと続きます。
 
ダム湖(栗山調整池)。
 
ダム湖上流から。
 
0578 栗山ダム(0729)
栃木県日光市小百
北緯度分秒,東経度分秒
DamMaps
利根川水系ネベ沢川
97.5メートル
370メートル
㎥/㎥
東京電力リニューアブルパワー(株)
1988年


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