ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

内日ダム

2020-12-15 02:46:18 | 山口県
2020年11月23日 内日ダム
 
内日(うつい)ダムは山口県下関市内日上の木屋川水系山瀬川上流部にある灌漑目的のアースフィルダムです。 
1976年(昭和51年)より事業着手された山口県のかんがい排水事業の灌漑用水源として1990年(平成2年)に竣工しました。
堤高41.2メートルは全国のアースフィルダム中第15位の高さを誇り、遮水方式は傾斜コア式を採用しています。
運用開始後は下関市内日土地改良区が受託管理を行い、370ヘクタールの農地に灌漑用水の供給を行っています。
2018年(平成30年)には河川維持放流を利用して大晃機械工業(株)を発電事業者とする内日ダム小水力発電所が増設され、最大49.9キロワットの小水力発電が開始されました。
 
県道40号線が内日ダム右岸を通っておりダム下にも行けます。
正面はダム左岸の余水吐斜水路、向かって右手に内日ダム小水力発電所があります。
ここから見上げると堤高41.2メートルの高さを実感します。
 
ダム下は芝生の広場になっており、東屋もあります。
堤体には『内日ダム』の植栽。
 
天端に上がります。
右岸を県道が通っていますが、天端にはチェーンが掛かり車両は進入できません。
 
上流面はコンクリートで護岸
左岸に余水吐と斜樋、管理事務所があります。
 
ズームアップ。
 
天端から
ダム下の広場が2枚目写真となります。
 
総貯水容量は126万立米
本州の農業用アースフィルダムとしてはかなり大規模な貯水池です。
 
下流面
綺麗に刈られています。
 
余水吐と減勢工。
 
横越流式余水吐。
 
(追記)
内日ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。
 
2090 内日ダム(1603)
山口県下関市内日上
木屋川水系山瀬川
41.2メートル
229メートル
1260千㎥/1123千㎥
下関市内日土地改良区
1990年
◎治水協定が締結されたダム


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