ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

椛の湖副堤

2016-10-24 13:35:21 | 岐阜県
2016年10月22日 椛の湖副堤
 
椛の湖副堤は岐阜県中津川市坂上にある灌漑目的のアースフィルダムです。
ダム便覧には岐阜県の事業により1959年(昭和34年)に竣工とあり管理は中津川市が受託しています。
椛の湖は木曽川水系付知川左支流長根川と同じ木曽川水系ながら川上川右支流外洞川の分水嶺に位置しており、長根川を堰き止める西側が主堤、外洞川を堰き止める東側が副堤になっています。
ともに堤高が15メートルを超えそれぞれダム便覧に掲載されています。
通常主堤と副堤がある場合、洪水吐はどちらか片方に設置されるのが一般ですが、椛の湖では主堤副堤ともに洪水吐のある非常に珍しい溜池となっています。
 
赤が主堤
緑が副堤。
 
 
椛の湖主堤から湖岸に沿って国道256号を進むと副堤に到着します。
主堤同様上流面はコンクリートで護岸されています。
立枯れが一本、いいアクセント。
 
左岸に洪水吐。
ため池の主堤と副堤双方に洪水吐があるのは非常に珍しい。
 
洪水吐導流部。
草で覆われています。
 
主堤同様副堤も屈曲。
 
椛の湖
総貯水容量は本州の溜池では屈指の102万5000立米。
 
下流面。
 
斜樋も2か所
こちらは外洞川流域の水田に灌漑用水を供給します。
 
湖面では鴨の一家がのんびり遊泳。
人慣れしてるようでそばに行っても逃げません。
 
副堤を遠望。
 
3589 椛の湖副堤(0658)
ため池コード 212060461
岐阜県中津川市坂下
木曽川水系外洞川
15メートル
189メートル
1025千㎥/932千㎥
中津川市
1959年


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