2019年10月22日 西岡ダム
西岡ダムは北海道上川郡剣淵町南桜町の天塩川水系小沢川源流部にある北海道建設部が管理する多目的ロックフィルダムです。
建設省(現国交省)の小規模ダム事業である生活貯水池事業の補助を受けて建設された補助多目的ダムで小沢川の洪水調節、安定した河川流量の維持と既得取水権への用水補給、剣淵町への上水道用水の供給を目的として2009年(平成21年)に竣工しました。
剣淵町中心部から道道984号線を西進すると西岡ダムを示す小さな標識が現れます。これに従って左折し小沢川沿いの隘路を進むと西岡ダムに到着します。
ダム下への道は堤体のかなり手前で立ち禁。
ダム便覧に掲載されている真っ白いリップラップと綺麗に整備されたダム下は今は昔。
10年たてば草はボウボウ、リップラップの石もかなり汚れています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/35/4e25ed08c133f0e77951368ff2a2a01c.jpg)
下流面。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/81/c1b2420c83a1d1f57cc3ad93284ad9aa.jpg)
右岸の洪水吐
同じ越流頂の洪水吐が3門並びますが、向かって右手の内側のゲートだけ導流部が深くなっています。
越流の際はできるだけ内側に導流し右岸の洗掘を抑える目的なのでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/66/64f50c14200515395de60ccf27c21b55.jpg)
洪水吐導流部
内側1門だけ導流面が低くなっているのがわかります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/46/1d64cf9f451f2181735c6cab62b7d84e.jpg)
上流から見た洪水吐
こちらも内側1門だけ低くなっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/f8/66cbf2a22f47eaf510845fdde02c6da5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/0a/f84092e0d390759c56d7a8f106e711f0.jpg)
天端は車両進入禁止。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/58/b2684199cc1dcb68310fcbd1d188e599.jpg)
左岸の管理事務所と斜樋。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/93/8e74e630d47b4ddfdcdbc985f75ef1e7.jpg)
ダム湖は総貯水容量84万4000立米。
生活貯水池事業の目安である100万立米未満です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/76/061dfda0cf7423978c9f02b6b752b5ae.jpg)
左岸から見た上流面。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/de/14ad2edab60189e50a85b5065fa0e90b.jpg)
ダム便覧に掲載された竣工直後の写真とはずいぶん様相が変わってしまった西岡ダムです。
じっくり見学したかったのですが大量のカメムシが飛び交いすごいことに・・・
天端はカメムシで足の踏み場もなく、歩いているとカメムシが顔にバチバチとぶつかってきます。
ただ本州のカメムシと違って刺激してもすぐに臭いを出さないところは救いでしたが、ヒッチコックの鳥じゃないけどカメムシに追い立てられるように退散した西岡ダムでした。
(追記)
西岡ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。
3196 西岡ダム(1550)
北海道上川郡剣淵町南桜町
天塩川水系小沢川
FNW
R
31メートル
247メートル
844千㎥/664千㎥
北海道建設部
2009年
◎治水協定が締結されたダム
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