ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

香川用水調整池(宝山湖)

2018-04-01 15:36:15 | 香川県
2018年3月21日 香川用水調整池(宝山湖)
 
香川用水調整池は香川県三豊市山本町神田にある水資源機構が管理する灌漑および上水道目的のアースフィルダムです。
讃岐平野に吉野川から流域変更による導水を行う『香川用水事業』の一環として2008年(平成20年)に建設された上水用調整池です。
水資源機構が管理し、吉野川から導水する香川用水の補給を受け、吉野川の急激な水量低下や施設の点検、災害等により通水できない場合などに備えた予備水源となっています。
香川調整池建設以前、当地には神田大池とという灌漑用溜池があり神田大池を取り込む形で香川用水調整池は建設されました。
そのため香川用水調整池は上水道用水供給に加えて、かつて神田大池が有していた調整池下流域への灌漑用水の供給も目的としています。
 
香川用水概要図(水資源機構香川用水管理所HPより)
 
 
 
調整池周辺は公園として整備され、ダム湖である『宝山湖』を周回する遊歩道が整備され周辺住民の憩いの場となっています。
国道377号線や県道218号線に『宝山湖』を示す案内板があり、これに従えば香川用水調整池に到着します。
ダム下から
手前は揚水施設。
 
左岸の洪水吐導流部は直前の大雨による水位上昇を受けて越流しています。
 
ダム下は芝生の公園。
 
左岸の横越流式洪水吐。
 
洪水吐の先には駐車場と管理事務所があります。
 
ダム湖の宝山湖は総貯水容量307万立米
香川用水が賄う上水道用水約2週間分が貯留されています。
 
右岸にある旧神田大池の碑
貴重な灌漑用水源であった神田大池をつぶして香川用水調整池が建設される過程の地元関係者の苦悩や葛藤が切々と記されています。
 
上流面はロック材で護岸。
 
下流面
さすが水資源機構が管理する施設だけあり、奇麗に刈り払われています。
 
左岸の取水設備。
 
3374 香川用水調整池(1261)
香川県三豊市山本町神田
財田川水系大地川
AW
 
25メートル
240メートル
3070千㎥/3050千㎥
水資源機構
2008年


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