2016年5月3日 衣川5号ダム(滝ノ沢ダム)
衣川5号ダムは岩手県奥州市衣川区後滝の沢の北上川水系滝沢川にある農地防災・灌漑目的のアースフィルダムです。
岩手県奥州市衣川区は胆沢川によって形成された扇状地の南縁にあたり、栗駒山の火山堆積物で形成された透水性が高い地質で、豪雨になると河川流量が急増し流域農耕地に多大な被害をもたらしてきました。
そこで農林省(現農水省)の補助を受けた岩手県の防災ダム事業により衣川水系の主要河川に5基の農地防災ダムが建設されました。
5基のダム群を総称して『衣川防災5ダム』と呼んでおり、このうち1954年(昭和29年)に5ダムの最初のダムとして滝沢川に建設されたのが衣川5号ダムで立地場所から滝ノ沢ダムともよばれています。
管理は奥州市が受託しています。
このダムも本体へは立ち入りできず左岸の道路から眺めるのみです。
管理事務所?
ほぼダム軸上から。
上流面はコンクリート補強されています。
灌漑容量もありますが、大半が農地防災容量のためダム湖の水位は低くなっています。
右岸の洪水吐をズームアップ。
追記
衣川5号ダムには農地防災容量が設定されていますが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流により洪水調節容量が確保されることになりました。
0239 衣川5号ダム(滝ノ沢ダム)(0362)
岩手県奥州市衣川区後滝の沢
北上川水系滝沢川
FA
E
20.5メートル
73.5メートル
283千㎥/252千㎥
奥州市
1954年
◎治水協定が締結されたダム
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