国際結婚はたいへんだった(第2章)

ボリビア人女性との国際結婚に至るまでの道のりを記録するために立ち上げたブログです。最近は妻との日常生活を綴っています。

はじめに

私(Yasuhiro)とボリビア人のLinda(通称)は2015年9月29日にニューヨークで結婚しましたが、翌2016年の1月3日にも妻の実家があるコチャバンバで式を挙げました。3ヶ月以上もの日を措いて2度結婚することになった訳ですが、その「たいへんだった」経緯については「結婚@NYまで」のカテゴリーにまとめています。

30. またも完敗(その1)

2021-05-19 | 運転免許
4度目の本免挑戦@守山は4月7日。(2日前の月曜日に受けたかったのですが、受付が終了していました。)水曜日の試験は午前中に行われます。入学式の日でしたが、午後の新入生オリエンテーションに自己紹介のためちょっとだけ顔を出せば良かったので。

Googleマップの到着予想は1時間半〜2時間でしたが、通勤ラッシュに巻き込まれるのは嫌だったので6時前に朝食を摂って直ちに出発。結局スイスイで7時10分に着いてしまいました。しかも8時半受付開始のところを8時と勘違いしていました。そのため車内で最後の復習。

8時に入口が開いたので中に入ったところ、寒いので待合室で待っていたらと勧められたためご厚意に甘えて。そして10分前に印紙の販売窓口が開きました。その時はまだ混雑もなく、新年度(新学期)になったので受験者も少ないのかな、と思いましたが、その後次々と入ってきて前回と同じく満杯に。印紙購入後、申請のため改めて列に並ぶ必要がありましたが、例の職員の顔が見えたのでその隣の窓口にしました。(ラッキーナンバーだったし。)あとは前と同じなので割愛。受験番号は前回から二つ増えて154でした。

ちなみに外国語受験者の試験室には前回も一緒だったアフリカ系の若者がいました。少し雑談。彼は仮免試験を受けに来ていましたが、自動車学校のクリアファイルを手にしていたことから考えるに、通っている教習所では英語問題の提供がなかったからでしょう。(他人事ながら近くならそれでいいんでしょうけど。)

ほぼ9時に試験官2名が入室。うち1名はまたしても(以下略)。そして解答用紙のマークが(問題番号を除いて)済んだ後に渡された問題冊子は・・・・・・

「お願い、それだけはやめて」と祈っていた59番! 思わずLindaと目が合った私は作り笑いをするしかありませんでした。そして「がんばれ」とは言ったものの内心では「ダメだこりゃ」と半ば諦めの気分でした(つづく)。
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29. 全否定は厄介

2021-05-18 | 運転免許


上はいずれも「駐車も停車も許可されていない(禁止されている)」の意味です。Lindaはこのような "Either A or B"(+否定文)と "Neither A nor B"(+肯定文)に苦労してきたのですが、猛勉強で何とか克服。ところが・・・・・先の試験で見た "parking or stopping is not allowed" がどういうことなのか解らなかったと言われました。確かに直訳すると「駐車または停車は許可されていない」となり私にも違和感があります。

(これが上のように "~ is prohibited" と肯定で終わる文章なら英語の "parking and stopping" とスペイン語の "estacionar y detenerse" がきちんと対応し、難しいところ全くはありません。)

しかしながら、この通り "~ is not allowed" の場合は "or" で結んでもちゃんと駐停車禁止の意味になっているのです。(右の西語訳には「どちらでもない」という意味の "ni " が使われ、先の "Either" や "Neither" で始まる文章と同じになります。)これは私も意外でしたので、以下に調べて明らかとなった理由を説明します。

"A or B" の前に "not" を置くと「AとBのいずれか、または両方」(高校数学で習った集合だと「A∪B」)をまるごと否定すること、つまり「AとBのいずれも該当しない状態」で要は全否定ということです。一方、"not A and B" はあくまで「A∩B」(AかつB)を否定するだけなので、「Aのみ該当」と「Bのみ該当」は除外されず部分否定になります。日本語の感覚とは逆っぽいですね。あーややこし。(こちらを読めばスッキリするかも。)

何にしても試験問題で(「駐車禁止」や「追い越し禁止」というのはあっても)「駐車または停車」あるいは「追い越しまたは追い抜き」のどちらであるかを特定せずに一方のみを禁止するということは絶対あり得ないので、 "○○ or △△ is not ~" というフレーズを見たら両方とも禁止のことと解釈するよう口を酸っぱくして言っておきました。

英語でだいぶ道草を食ってしまいましたね(苦笑)。ここらで試験の話に戻します。早いもので次がもう第30話ですか。

後日追記
 本文中に貼ったリンク(英語の先生が作成)を読んでいて思い出したことがあります。Lindaはこれの2と3に関する問題をよく間違えていました。昼間と夜間、一般道路と高速道路でルールが違うため十分ややこしいのですが・・・・


上を読んで彼女は「こんなに多くは必要ないから×」と答えていました。(正解は○です。)どうやら "triangle reflector"(停止表示器材)に加えて "hazard flasher"(非常点滅表示灯)、さらに "parking light"(駐車灯)または "taillight"(尾灯)のどちらか、つまり計3種と解釈したようでした。

英語で "A, B, C ......, and Z" とあったらそれは「A〜Zの全部」、 "A, B, C ......, or Z" なら「A〜Zまでのいずれか一つ」という意味です(そして "and" や "or" は「次で終わりだよ」という予告)。けれどもLindaによるとスペイン語はそうではないとのことでした。Google翻訳はそう訳しますけどね。スペイン語ではほとんど書きものをしないので本当のところは判りません。
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28. 含む or 含まない?

2021-05-17 | 運転免許
他にやはり不得手だったのが範囲を示す言い回し。日本語でも「以上」「以下」「未満」「〜を超える」があって十分ややこしいですが・・・・・

"○○ or more/less"(○○以上/以下)、"within ○○"(○○以内)、"up to ○○"(○○まで)と、ここまでは「○○」を含み、一方 "less than ○○"(○○未満)、"below"(同)、"under"(同)、"more than ○○"(○○を超える)、"exceeding"(同)、"over"(同)は含みません。さらに否定の "no" とか "not" が前に付くものもあって非常に面倒。(こちらにまとめられています。)けれども、これらの使い分けができなければ厳密性が問われる試験では困ったことになります。

ちなみに上は中型自動車の車両重量、最大積載量および乗員定員を書いた付箋ですが、これらの数字だけでは不十分。(それぞれ正確には7.5トン以上11トン未満、4.5トン以上6.5トン未満、11人以上30人未満 (29人以下) です。人数はまあ良いとして、これだと11トンと6.5トンが含まれるのか含まれないのかが曖昧なまま。なおLindaは勉強熱心のあまり、このトイレの壁面などあちこちにこういうのを貼り付けていました。)

練習問題や模擬試験でよく見るのは「排気量125cc以下の自動二輪は高速道路を通行できない」や「普通自動車で車両総重量750kgを超える車をけん引する場合は、けん引免許が必要である」あたり。これらの法令を正確に憶えていないと、例えば「総重量750kgの車をけん引する時は普通免許があればけん引免許は必要ない」が出題された場合に正答(上限ピッタリなので「○」)できないでしょう。(これが700kgとか800kgだったらカンタンですが、そういう問題はまず出ません。)ということで、こういうのもみっちりやりました。

あとLindaに言われるまで「これは気が付かなかったなぁ」というのがありました。それは次回に(つづく)。

追記
 さすがに「排気量125cc以上の自動二輪は高速道路を走ることができる」のような間違い探し的問題は目にしませんでした。これだと125ccジャストのバイクも走れてしまうことになるため「×」が正解です。(蛇足ながら「125ccを超える」なら「○」です。)ところが「排気量125cc未満の自動二輪は高速道路を走ることができない」はどうでしょう? 記述としては「未満」(誤)→「以下」(正)なので、やはり誤りなのですが・・・・・・お気づきでしょうか? 実はこちらは解釈次第で「×」にも「○」にもなり得てしまうのです。これについても「ひっかけ問題」の回を設けて改めて論じる(糾弾する)つもりです。
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27. 否定はムズい

2021-05-16 | 運転免許
既に書きましたが、Lindaは以前から否定や限定の表現を苦手にしていたので、それらを改めてピックアップするとともに西語訳や用法も添えたリストを作成し、憶えてもらうことにしました。(その際、こことかここなど、いろいろ活用しました。)ところで否定といえば、例えば「私は何も欲しくない」が英語では "I don't want anything." もしくは "I want nothing." になるのも彼女にとっては難しかったようです。

「私は」(主語)、「欲しくない」(述語)、「何も」(目的語)の順に並び替え、対応するスペイン語を繋げると "Yo" + "no quiero" + "nada." とそのまま文章になります。(蛇足ですが、「私は何も欲しくない訳ではない」という二重否定文ではありません。)これが英語では "I" + "don't want " + "nothting." とはもちろんならない。この「否定は1回で良い」というルール(文法)がLindaにはなかなか馴染めなかったらしく、それが混乱(そして誤読)を招く原因の一つになっているようでした。けれども私は「今更そんなこと言われてもねぇ」という気分でした。2度否定するスペイン語の方が(くどいようでも)動詞が否定形になっている分だけ日本人の感覚でも理解しやすいとは思っていますが・・・・・・

しかしながら、スペイン語でも "Nada quiero yo. "(倒置形)のように否定の不定代名詞が冒頭に来ると動詞は肯定形でOK。つまり英語と一緒になります。その方が私はよっぽど非論理的じゃないか(整合性に欠ける)と思いますけど。実はスペイン語を習っていた時、そのことで先生に噛み付いたことがありますが、「理屈じゃないんだよ」と取り合ってもらえませんでした。確かにそう。どの言語であれ理不尽なところはあるでしょう。それゆえ私も「なぜなんだ米国人?」(Why American people ?)とか "It's wrong, isn't it?(おかしいだろ?)と厚切りジェイソン(お笑い芸人)の口調で叫びたくなることもあります。ついでながら、日本語教室で生徒さんからⅢ動詞(不規則動詞)の「します」や「き(来)ます」が「する」「くる」「こない」などと複雑に変化するのでなかなか憶えられないという不満を聞いた時などは、「でもbe動詞(英)とかser動詞(西)の活用だって結構デタラメだよね」と言って納得してもらうようにしています。(即興追記:そういえば昨晩の日本語教室 (「みんなの日本語初級Ⅰ第22課) では新出単語としてⅡ動詞(規則動詞)の「き(着)ます」が出てきました。混乱に拍車をかけたかもしれません。ちなみに同様の例として「刈ります」(Ⅰ)と「借ります」(Ⅱ)、「置きます」(Ⅰ)と「起きます」(Ⅱ)などがあります。)

おまけ
 極端な例では(翻訳した問題で)"You can't" を "You can" と誤読して不正解ということもありました。それでLindaは「自分はディスレクシア(読み書き障害)の傾向があるのかもしれない」とこぼしていました。そんなことはないと思いますが・・・・・見直しの時間を確保するために速く読めば、そういう読み間違いをすることだってあるでしょう。幸いにも本番の試験では "You can not" または "You cannot" という非短縮形が使われていたようです。
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26. やはり英語

2021-05-15 | 運転免許
落ちてガッカリしているLindaにどんな問題が出たのか尋ねてみたのですが、まるで要領を得ません。初めて見たイラスト問題についても質問自体が分からない以上、有効なアドバイスはできず。今思うと仕方ないでしょうね。理解できないものを憶えていろ、なんて無理な注文もいいところですから。

旅行から戻ったその日の夜から勉強再開です。既に練習問題や模擬試験は何度も復習していましたが、それでも95点止まりで必ず取りこぼしが出る。それは記憶力もさることながら問題文を正しく読めていないことがより大きな原因でした。やはりネックとなっている英語(の書き言葉の読解)を何とかしなくてはならない。

そこで次の日からLindaも可能な限り大学に連れて来て私の部屋で勉強させることになりました。(私が国際結婚していることを知らない学生は見知らぬ外国人女性を見て驚いたと思います。)そして練習問題を解いた後、不正解の問題には「どのように理解してその答えに至ったのか」を一つ一つ問い質すようにしました。それで判ったのは、よく理解できていないため彼女がフィーリングというか「何となく」で解答する問題が意外と多いということでした。

仮に(ここではイラスト問題を考えないこととして)20問の意味が全く分からなかったとしても、当てずっぽうで答えておけば半分の10点が期待できるため、残りで80点を確保できていれば90点取れる目は十分あります。けれども(本来の意味で)確信犯的に誤答を選んでいる問題があればあるほど合格は遠のきます。(そして、その誤りは誰かに指摘されるまで繰り返されます。)つまり二択の試験における生半可な理解は全然理解できないことよりもタチが悪いということです。もちろん手を打たなければなりません(つづく)。

おまけ






キャンパス内の桜が開花期を迎えていたので気分転換のため散歩もしました。
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25. 完敗(その4)

2021-05-14 | 運転免許
これまでの受験と同じく、するべきことを済ませたので速やかに退室し、1階の待合室で父と待っていました。約1時間後に降りてきたLindaは何とも浮かぬ、というよりほとんど泣き出しそうな表情でした。理由を尋ねてみたら驚きの答え。「これまで一度も見たこともなく何度読んでも解らない問題が20ぐらいあった」のだとか。また危険予測問題も一つは自信なし、もう一つは質問自体がよく理解できず、手も足も出なかったとのこと。(さらに後で訊いてみたら「材木を山積みにして (うち1本には制限外積載許可を受けて道路を通行する際に義務づけられている赤い布を付けて) 前方を走るトラックが描かれていた」そうで、たしかに私の記憶にもないイラストでした。)もしかしたら「ハズレ」を引いてしまったのかも、と思いましたが、そうなると合格は非常に厳しい状況です。それでも「前回受験から1ヶ月の間にあれだけ頑張って勉強したのだから、もしかして」という微かな期待は抱いたのですが・・・・・・それは無残にも打ち砕かれました。

合格発表時に彼女の受験番号「152」は表示されず。「二度あることは三度ある」「三度目の正直」という相反することわざがありますが、残念ながら前者でした。そして父はてっきり合格したものと思い込んでいたらしく、落ちたと聞いて「何や、アカンかったんか?」と豆鉄砲を喰らった鳩のような表情で言いました。

この日も次回の書類を受け取りに窓口へ。点数は二つ隣で教えてくれるということだったので行ってみたら何とまたしても例の職員。仏頂面で「84点」と言い放ちました。(なお私はその人物の姓も名札で知っていますが、個人が特定されるのを避けるため「○氏」のようなイニシャルも明記しませんでしたし、性別やおおよその年齢はもとより、いかなる身体的特徴も書かないよう留意しました。今後も同様で、あくまで客観的事実のみ記述することを心がけます。)

これは私にとって、それ以上にLindaにとって大きな打撃でした。勉強して知識は増えているはずなのに点数は下がってしまった! この時まで(少なくとも私は)試験を甘く見過ぎていたようです。それゆえ、従来の勉強法を見直す必要があるかもしれないとも考えたのでした。

その後のことは翌日付の日記に書いた通り。祝賀会のはずが残念会となってしまい、何とも盛り上がりに欠ける温泉旅行でした。酒蔵見学と試飲で少しは気分が晴れましたけど。実はそれに先立つこの日も焼肉で合格祝いをするつもりで宿を取っていたのでした。(後日追記:「取らぬ狸の皮算用」はその2回で打ち止めとなり、こちらは幸いにも「三度目の正直」とすることができました。)
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24. 完敗(その3)

2021-05-13 | 運転免許
最初にいろいろな注意と説明がありました。筆記用具(シャープペンシルと消しゴム)はケースから取り出すこと。必要なら貸し出すので取りに来ること。腕時計は禁止。(以前カメラ付きのもので問題を撮影しようとした者がいたそうなので。)スマートフォン、携帯電話は電源を切ること。(もし鳴ったら失格とのこと。)このあたりは私が職場で入試の監督をする時とだいたい一緒。要はカンニング防止のためです。

あと申請用紙回収時には両手の裏表と耳の中もチェックしていました。そういえば私がアフリカのナミビアへ出張していた時のことですが、運転免許の試験でワイヤレスのイヤホンを使用し、外部の人間から答えを教えてもらっていた某国(アジア)受験者が逮捕されたというニュースを思い出しました。日本でも同じことがあったらしく、それ以来耳のチェックもするようになったとのこと。(捜せばいろいろ出てきますね。捕まったのはナミビアの事件と同じ国籍の人間でした。)とにかく不正行為が発覚すると日本全国で1年間試験が受けられなくなる(その結果、自動車学校の卒業証明書が無効となり、技能試験の免除もなくなる)ので、悪い企てはしないようにという念押しがありました。

続いて解答用紙(マークシート式)の配付。ここらあたりは米原分室での受験と同じです。ラミネートされた要領を見ながら受験番号等の記入とマークをするよう言われました。(今思うに、ここまではその回で書いておいても良かったですね。)ただし、試験問題の番号欄だけは残しておき、問題冊子の表紙に書かれた番号を記入するように、という指示がありました。(米原では最初から決まっていた番号が口頭で伝えられました。)

そして問題冊子が配られました。その番号は絶対に忘れることができません。「59」でした(つづく)。
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23. 完敗(その2)

2021-05-12 | 運転免許
無愛想な受付職員に言われて2階に上がり、適性検査(視力、聴力、色彩識別能力)を受けました。その後、右手の部屋へ。ガラガラでした。

判ってみれば、日本人は左の、外国人は右の部屋へ振り分けられていたのでした。(どうやら左右のキャパは同じようでした。)私たちが入った方はまず外国人が先に入って前列に着席し、反対側の部屋があふれたら日本人を入れるようにしていました。その日はこちら側もほぼ満杯になりました。(1日の受け入れ可能人数に達したら予約を打ち切るのでしょうね。)米原分室ではLindaも他の日本人受験者に混じって解答していましたが・・・・おそらくは外国人の数が多いので固めておいた方が問題&解答用紙の配布と回収もスムーズに行えるからでしょうね。

さて、9時を少し過ぎていたと思うのですが、試験官と思しき二人が入ってきました。うち一人は先述の職員。Lindaはどうだったか知りませんが、その時私はとてもいやーな予感がしました(つづく)。
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22. 完敗(その1)

2021-05-11 | 運転免許
(執筆前に予告:この日のことは長くなるのが確実ですので分載は必至でしょう。)

守山での受験(3度目)が3月25日になった時に「ラッキー」と思った理由は二つ。日が授業開始前に早まっただけでなく、その日は大津(雄琴)の温泉旅館の宿泊を予約していたので祝勝会ができると考えたからです。(ぬか喜びに終わりましたが。)

Googleマップでは運転免許センターまで湖岸道路経由(55.5 km)で1時間半足らず。受付が13時開始ということで11時に家を出ました。途中で渋滞するかもしれないし、年度末は工事をしていることもあるので。(実際、片側通行区間は10分ほどノロノロでした。)

12時半頃着いたため朝詰めた弁当を車の中で食べることに。私は運転免許を愛知県で取りましたし、滋賀に戻ってからも米原分室で更新できたので、ここへ来たのはいつ以来かな(もしかすると初めてかも)としばし考えました。おそらくは連載の初回に書いた海外取得のバイク免許を切り替えるという目的で訪れていると思います。


昨年完成した新庁舎は外も中もピカピカでした。また駐車場も満杯のことがあるのでなるべく公共交通機関を利用してほしいという依頼文も何かで見たのですが、スペースは十分にありました。免許の更新は本館(上)、そしてLindaが受ける試験は第一別館(下)で行われます。


(上の写真2枚は後日開館前に撮影したため誰もいませんが、)昼食後に向かったところ、既に建物の外まで長蛇の列が続いていました。受付は13時からですが、試験手数料の収入印紙を買うための窓口は少し前に開きました。購入後、隣の列に並び、順番が来たのですが・・・・・

提出した質問票(内容はこれと同じ)に横線を引いて直した箇所があるのを職員から指摘され、「訂正は一切認められません」とピシャリ。それで渡された用紙に私が書き始めたら「本人が記入しなければなりません」とまたもピシャリ。「内容をちゃんと理解した上で記入している」というのが建前のようなので、私が即興のスペイン語で説明して(半分はそのフリをして)Lindaに記入させたところ、今度は彼女が受験の日付を西語式に日→月→年の順に書いてしまったためやり直し。(それ以前に「令和の3って何なんだ?」と思ってるでしょうね。)結局4枚目で受理されました。(なお、質問票の白紙裏面には私も翻訳者として署名させられました。)

米原分室では経験したことのない対応に私は、そしておそらくLindaもたじろぎました。ちなみに建物の外とロビー内には証明写真機が設置されていましたが、料金は4枚で800円。自前調達の写真を貼った申請書は何も文句を付けられなかったので、写真代は浮かせることができました(つづく)。
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21. 無念の連敗

2021-05-10 | 運転免許
米原分室での2回目はとくに書くことはないです。(追記:今回もそのはずでした。)前回との相違点は印紙代を払ってから申請書を提出したことぐらいでしょうか。

で、今回も不合格。しかも点数を訊いたら89点ということで思わず「惜しい〜」という声が出ました。仮免試験も卒業検定も1度目は落ちて2度目の合格だったので、きっと今回も・・・・などと考えたりもしていたのですが、そのジンクスは崩れました。とはいえ、88点→89点と来たので次こそは合格できるだろうと思いました。(追記:既にご存知の通り、楽天的に過ぎました。ちなみに前回もこの日も他に2、3人の外国人受験者を見ましたが、ことごとく不合格だったようで次回予約のために残っていました。しつこいようですが、このハードルは本人任せで乗り越えられるほど甘いものでは決してありません。配偶者の献身的なサポートなしでは金と時間の浪費になる可能性が高いということを改めて記しておきます。)

次に受けられるのも1ヶ月先とのこと。大学の前期授業が始まってしまいます。困ったなと思いましたが、とりあえず4月16日(金)を予約。(火曜は授業でほぼ埋まっており、金曜の午前も同じだったのですが、分担なのでもうお一方に代わってもらうつもりでした。)なお書類返却時に住民票と写真の有効期限(6ヶ月)が切れてしまうことを告げられました。前者はコンビニのマルチコピー機(マイナンバーカードを使えば150円)で取得し、後者はここなどを参考にして後日私がデジカメで撮影しました。

帰宅後、守山の運転免許センターでの受験について調べてみました。(ちなみにそちらでは平日は毎日 (月水金が午前、火木が午後) 試験が実施されているものの、家からはちと遠いので、それまで視野には入れていませんでした。しがネット受付サービスに利用者登録すればログイン後に予約できるようです。表示された運転免許学科試験受験申込で直近の日はたしか4月6日だったので、その日を押さえました。ところが・・・・

英語での受験について問い合わせたかったのでセンターに電話したところ、「もっと早い日でも取れますよ」という意外な事実が。少し前のページに出ていました。(わかりにくいです。)それで再度予約したのが真に直近だった3月25日(木)。「こりゃラッキー」とその時は思いました。米原の予約も保険で残したかったのですが、ダメと言われたので電話で取り消しました。(道義的にもよろしくないですし。)

何にせよ、この1ヶ月というもの空いている時間のほとんどを試験勉強に充ててきたのですが、その非日常的生活がしばらく続くことに。その間Lindaが「もう我慢できない」「籠の中の鳥みたいな生活はイヤ! 自由になりたい」などと嘆くのを何度も耳にしました。気持ちは痛いほどわかります。が、ここまで来て引き返す訳にはもはやいきません。

たしかこの数日後にまたしても「次で最後にする」を口にしたと記憶していますが、もう私はまともに取り合いませんでした。「仮免の時も卒業の時も教会の礼拝でみんなに祈ってもらったお陰で2回目に合格できたのだから、今度もお願いしようか?」と言ったらそれは止めてくれと頼まれました。やはり体裁のいいものではありませんからね。以後は何も言わなくなりました。

後日追記
 実のところ、この日か前回(初回)に合格できていれば当初の目論み通り本連載は20回ちょっと、そして「めでたし、めでたし」で終わっていました。先に書いておきますが、結局40回目で完結を迎えることになります。(「堂々の」ではなく「息も絶え絶えに」が適当かも?)徒に引き延ばしたのではありません。次から次へと書きたいことが浮かんできて止めることができなかったからです。
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