軽井沢からの通信ときどき3D

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総合文化展

2024-11-15 00:00:00 | 軽井沢
 軽井沢町では毎年秋の文化の日を中心にして、「総合文化展」が開催されている。今年も11月1日(金)から4日(月)までの4日間、連休の3日をはさんで第40回軽井沢総合文化展が、中央公民館と老人福祉センターで行われた。

 出展作品は書道、詩歌、絵画、写真、生け花、その他・陶芸・彫刻・篆刻・工芸・手芸・和裁・押し花など多岐にわたるが、子供から老人までの幅広い年代の方々の力作が展示される。

 私も、ここ数年毎回のように写真を出品してきている。また、昨年からは妻も出品するようになった。私は毎回写真を出品しているが、妻の場合、昨年は切り絵を、今年は貴石を使用したペンダント作品を額装して出品した。

 今年出品した私の写真は、このブログですでに紹介したものばかりだが、これをA3ノビサイズに大きくプリントした。昨年までは専門の業者に依頼していたが、プリンターを新しくし、大判の印刷にも対応できるようになったので、今年は自分でプリントして出品した。

 普段はパソコンのモニター画面で見ている写真だが、これをプリンターで印刷すると、思ったような色調に仕上がらないことも経験しているので、専門の業者に依頼したものと同じような画質になるかどうかが心配なところだが、6月に一度、別の展示会用のA3ノビサイズの作品をプリントしていて、プリンターの設定条件などを確認できていたので、今回もなんとかイメージに近い写真に仕上げることができた。

 今回の私の作品は偶々だが、”と”シリーズになった。以下のように二つの主題を組み合わせて撮影したものである。何だか学生時代の写真部の顧問のH先生からは「どっちつかずでうろうろしているうちに起きた交通事故のようだ!」とのご批評を受けそうな気もしているが。


 ① 満月と浅間山
 これは、浅間山の山頂に満月が沈む「パール浅間」の撮影をするために、その事前の準備として1か月前に撮影に出かけた時のもので、まだ満月の位置が上空高くにある時に、浅間山が朝焼けでピンク色に染まるタイミングとなったところを撮影したものである。
 翌月には、狙い通りに浅間山山頂に満月が沈むところを撮影できたが、太陽がすでに昇っていて浅間山はすでに普段通りの色になってしまっていた。
 浅間山の色合いと空のグラデーションの美しさを見ていただきたくて、今回出品作品に選んだ。


 ② 北斗七星とホタル
 この作品は、初めてホタルの撮影に出かけた時のもので、はじめのうちはカメラを三脚に水平にセットしてホタルが前を横切るところを撮影していたが、北斗七星が見えるとの妻の言葉に、カメラを上空に向けて、ホタルが高く飛びあがるのを待って撮影したものである。
 この日現地で会った、ホタル撮影などの夜景を専門にしている方の話によると、比較明合成を行うことで、より多くのホタルの光跡を表現できると教えていただいたので、友人に頼んで試みてみたが、今回は北斗七星があり、比較明合成をすると星の位置がずれてしまうので、1回の撮影でより多くのホタルの光跡が写っているものを選んだ。


 ③ カルガモの雛とシジミチョウ
 カルガモの雛が、切り倒されたショウブの葉の上で休息している姿を撮影していると、シジミチョウが近くにきて、雛の周りを飛び始めた。雛もそれに気がついて、目でシジミチョウを追い始めた時に撮影したもので、雛にとっては初めて見る不思議なチョウの姿であったのだろう。
 ショウブの葉がやや煩わしく思えたので、雛を中心に楕円形に切り出して、四隅の画像を消してみた。

 
 ④ カラスアゲハと蛹
 前の年に卵を採集して飼育していたカラスアゲハが蛹になり、そのまま年を越して翌年春に羽化してきたところを撮影した。軽井沢の厳しい冬を屋外で過ごしていたので、無事羽化できるかどうか気をもんでいたが、蛹から成虫が這い出てきて、棒の反対側に回り込み、やがて翅がしっかりと伸び美しい姿になった。まだ翅を閉じたままの翅裏からの撮影であるが、尾状突起の一部に翅表の青い構造色がわずかに見える。

 妻の作品は、今年の春からショップの商品に加わった手作りのペンダント、ネックレス、ブレスレット、チャーム、イアリングから選んだもので、これを額装して主題のアクセサリーと背景の組み合わせになっている。


 ① アゲートジオード ペンダント2点


 ② ヘマタイト・バリシルバー ペンダント 


 ③ オプシディアン・タイガーアイ・天珠・水晶 ペンダント2点


 ④ アメジスト・タイガーアイ・クリソプレーズ ペンダント3点

 こうした展示会に参加して、毎回思うことであるが、作品展会場に行くのは搬入・飾り付けの時と搬出時だけで、会期中にはショップの関係で私は行くことができない。見ていただいた方々の感想などが聞けるとありがたいのであるが、ただただ展示するだけで終わっているのが現状である。

 今回、趣向が違っていたのは「サクラソウ会議」からの出品で、これは研究発表などのポスター発表の形式で、解説文付きの写真がパネルに貼られ、テーブル上には植物標本が展示されていた。更にその横には生き物を入れた水槽も展示されていた。


テンナンショウ(マムシグサ)のヒミツと題された解説と植物標本(2024.10.31 撮影)

 これらは南軽井沢の馬取山田地区の動植物を取り上げたもので、この地区は絶滅危惧種の動植物の宝庫であることを示し、水槽にはホトケドジョウ、ツチガエル、オオコオイムシが展示されていた。


馬取山田地区の絶滅危惧種の動植物に関する解説と実物の展示(2024.10.31 撮影)

 また、会期中は植物の解説と展示標本の制作にかかわったご夫妻が会場に詰めて、説明員を引き受けておられた。

 私は行けなかったが、妻が展示期間中に行ったので、そのご夫妻から説明を聞く機会があり、共通の興味があったことも手伝って親しくなり、後日私どものショップにもお揃いで来ていただくこととなった。

 以下、展示会場の雰囲気と作品群をご覧いただく。


中央公民館2階展示会場への入り口の掲示(2024.11.1 撮影)


中央公民館2階展示会場(2024.11.1 撮影)


書道の部の展示 1/2(2024.11.1 撮影)

書道の部の展示 2/2(2024.11.1 撮影)

詩歌の部の展示(2024.11.1 撮影)

絵画の部の展示 1/3(2024.11.1 撮影)

絵画の部の展示 2/3(2024.11.1 撮影)

絵画の部の展示 3/3(2024.11.1 撮影)

写真の部の展示 1/3(2024.11.1 撮影)


写真の部の展示 2/3(2024.11.1 撮影)

写真の部の展示 3/3(2024.11.1 撮影)


私の写真作品の展示(2024.11.1 撮影)


テーブルセッティングの展示(2024.11.1 撮影)


軽井沢彫りの展示(2024.11.1 撮影)


和裁の部の展示、左奥の壁面に妻の作品が見える(2024.11.1 撮影)


1階、手芸の部の展示会場(2024.11.1 撮影)


1階展示会場(2024.11.1 撮影)














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