10月になり軽井沢の木々が色づき始めている。昼間の気温も15度くらいになることが多くなって、夏には元気に飛び回っていたカラスアゲハやミヤマカラスアゲハの姿を見ることもなくなってきた。
しかし、庭に植えたブッドレア、キャットミントはまだ花を咲かせ続けていて、ここには多くの蝶が吸蜜に訪れてくる。
雨上がりで晴れ、気温が上昇した日には久しぶりにアサギマダラが訪れてきた。そのほかにもウラナミシジミ、ツマグロヒョウモン、キタテハ、シータテハ、アカタテハ、キタキチョウなどがやってきた。
久しぶりに姿を見せたアサギマダラの♀(2016.10.4 撮影)
同上(2016.10.4 撮影)
このアサギマダラは秋には南下するといわれているが、そろそろ長距離の旅に出るのだろうか。しばらく吸蜜をして飛び去っていった。
キャットミントの花には8頭ほどもウラナミシジミが集まってきた。この小型のシジミチョウは特徴ある翅裏の波模様があるので判別が容易であり、すぐに見分けがつく。
キャットミントに集まるウラナミシジミ(2016.10.4 撮影)
なかには人を恐れないのがいて、妻の指先に止まって触覚の手入れを始めるものがいた。
指先に止まり触覚の手入れをするウラナミシジミ(2016.10.4 撮影)
ツマグロヒョウモンもまた特徴がある種で、素人には判別が難しいヒョウモンチョウの中にあって、すぐに見分けがつく。特にメスは前翅外半部が黒色で中心が白くなっていて、飛翔中にもよく目立つ。
ツマグロヒョウモンの♀(2016.10.4 撮影)
この前翅外半部は光線の加減で青く光って見えることがあり、とても美しい。食草がスミレ科ということもあり、家庭で植えるパンジーを幼虫が食べるので近年、生息域を拡大していて、目に付くことが多い。
前翅外半部が青く光り美しいツマグロヒョウモンの♀(2016.10.4 撮影)
今回軽井沢では♂の姿は見られなかったが、先日出かけた和歌山県九度山町では数頭の♂の姿を見ることができた。
ツマグロヒョウモンの♂(2016.9.25 撮影、撮影地は九度山)
これから迎える軽井沢の厳しい冬。蝶の中には成虫のまま冬を越す「越冬蝶」の種類が20%くらいはいるとされている。タテハチョウの仲間にはこの越冬蝶が多い。
そのひとつであるキタテハは数も多く、春から秋までよく吸蜜にやってくる。
黒斑の中に青い小斑点があるキタテハ(2016.10.4 撮影)
キタテハと、とてもよく似ているが、同じく越冬蝶でやや珍しい種に属しているシータテハも来ていた。
撮影時には、翅裏が濃いキタテハかなと思っていたが、撮影後に翅表の文様を確認していてシータテハだと確信した。その後いつものとおり妻と友人にも確認してもらった。
前・後翅表の黒斑の中に青い小斑点があるものがキタテハで、無いのがシータテハである。また翅の外縁凹凸が大きく、丸みを帯びていて尾状突起の長いほうがシータテハである。
キタテハに比べると尾状突起がやや長いシータテハ(2016.10.4 撮影)
シータテハの名前の由来である後翅裏の白色のC字模様は、キタテハに比べるとシータテハの方がより鮮明とされているが、これは今回よく判らなかった。
Cの字というよりもどちらかといえばLの字に近いように感じた。しかしこの模様がLの字をしたエルタテハは別にいる。
名前の元になった後翅裏の白いC字模様があるシータテハ(2016.10.4 撮影)
アカタテハもやはり越冬蝶で美しく、子供の頃私の好きなチョウの一つであった。前翅の赤い色や、後翅裏の複雑な文様が特に気に入っている。
赤い翅色と後翅裏に複雑な文様が見られるアカタテハ(2016.10.4 撮影)
キタキチョウはあの弱々しい姿に似ず越冬蝶の仲間である。どこで、どのように冬を過ごしているのであろうか。
可憐なキタキチョウも成虫越冬の仲間(2016.10.4 撮影)
冬の間でも暖かい日には元気に飛び回る姿を見ることのあるこれらの越冬蝶、今年の冬もまたどこかで出会いたいものである。
しかし、庭に植えたブッドレア、キャットミントはまだ花を咲かせ続けていて、ここには多くの蝶が吸蜜に訪れてくる。
雨上がりで晴れ、気温が上昇した日には久しぶりにアサギマダラが訪れてきた。そのほかにもウラナミシジミ、ツマグロヒョウモン、キタテハ、シータテハ、アカタテハ、キタキチョウなどがやってきた。
久しぶりに姿を見せたアサギマダラの♀(2016.10.4 撮影)
同上(2016.10.4 撮影)
このアサギマダラは秋には南下するといわれているが、そろそろ長距離の旅に出るのだろうか。しばらく吸蜜をして飛び去っていった。
キャットミントの花には8頭ほどもウラナミシジミが集まってきた。この小型のシジミチョウは特徴ある翅裏の波模様があるので判別が容易であり、すぐに見分けがつく。
キャットミントに集まるウラナミシジミ(2016.10.4 撮影)
なかには人を恐れないのがいて、妻の指先に止まって触覚の手入れを始めるものがいた。
指先に止まり触覚の手入れをするウラナミシジミ(2016.10.4 撮影)
ツマグロヒョウモンもまた特徴がある種で、素人には判別が難しいヒョウモンチョウの中にあって、すぐに見分けがつく。特にメスは前翅外半部が黒色で中心が白くなっていて、飛翔中にもよく目立つ。
ツマグロヒョウモンの♀(2016.10.4 撮影)
この前翅外半部は光線の加減で青く光って見えることがあり、とても美しい。食草がスミレ科ということもあり、家庭で植えるパンジーを幼虫が食べるので近年、生息域を拡大していて、目に付くことが多い。
前翅外半部が青く光り美しいツマグロヒョウモンの♀(2016.10.4 撮影)
今回軽井沢では♂の姿は見られなかったが、先日出かけた和歌山県九度山町では数頭の♂の姿を見ることができた。
ツマグロヒョウモンの♂(2016.9.25 撮影、撮影地は九度山)
これから迎える軽井沢の厳しい冬。蝶の中には成虫のまま冬を越す「越冬蝶」の種類が20%くらいはいるとされている。タテハチョウの仲間にはこの越冬蝶が多い。
そのひとつであるキタテハは数も多く、春から秋までよく吸蜜にやってくる。
黒斑の中に青い小斑点があるキタテハ(2016.10.4 撮影)
キタテハと、とてもよく似ているが、同じく越冬蝶でやや珍しい種に属しているシータテハも来ていた。
撮影時には、翅裏が濃いキタテハかなと思っていたが、撮影後に翅表の文様を確認していてシータテハだと確信した。その後いつものとおり妻と友人にも確認してもらった。
前・後翅表の黒斑の中に青い小斑点があるものがキタテハで、無いのがシータテハである。また翅の外縁凹凸が大きく、丸みを帯びていて尾状突起の長いほうがシータテハである。
キタテハに比べると尾状突起がやや長いシータテハ(2016.10.4 撮影)
シータテハの名前の由来である後翅裏の白色のC字模様は、キタテハに比べるとシータテハの方がより鮮明とされているが、これは今回よく判らなかった。
Cの字というよりもどちらかといえばLの字に近いように感じた。しかしこの模様がLの字をしたエルタテハは別にいる。
名前の元になった後翅裏の白いC字模様があるシータテハ(2016.10.4 撮影)
アカタテハもやはり越冬蝶で美しく、子供の頃私の好きなチョウの一つであった。前翅の赤い色や、後翅裏の複雑な文様が特に気に入っている。
赤い翅色と後翅裏に複雑な文様が見られるアカタテハ(2016.10.4 撮影)
キタキチョウはあの弱々しい姿に似ず越冬蝶の仲間である。どこで、どのように冬を過ごしているのであろうか。
可憐なキタキチョウも成虫越冬の仲間(2016.10.4 撮影)
冬の間でも暖かい日には元気に飛び回る姿を見ることのあるこれらの越冬蝶、今年の冬もまたどこかで出会いたいものである。
とっても勉強になりました。
ときどき3D様の観察力、素晴らしいですね。
なかなか写真に収めるのは難しいと思います。
どのくらいの時間がかかったのでしょうか?
頭が下がります。