ハリルは3つのシステムとメンバー表を用意している
ふと思いついて過去の記録を漁ってみた。今年の7月23日。今回の東アジアカップの男子代表23人が発表されたときの記者会見の記事だ。このときハリルホジッチ監督は会見の席上、「3つのメンバー構成、3つのシステムを用意した」とはっきりコメントしている。
東アジアカップは言うまでもなく3試合だ。つまりこのコメント通りコトが運ぶのだとすれば、最後の中国戦はまたもや違うメンバーとシステム、戦術で来る可能性がある。
ふり返れば初戦の北朝鮮戦は、ハイプレスでショートカウンター狙いのタテに速いサッカーを志向した。システムはそれに向く4−2−3−1。そして大会最強の韓国戦では、弱者が強い相手とやるときの戦術、つまりリトリートからロングカウンター狙いのパターンを試した。システムは前の両翼が引き気味になる4−1−4−1だった。(このやり方はロシア・ワールドカップの本大会でヨーロッパや南米の強豪国と当たったとき、「だがどうしても負けられない。最低引き分けがほしい」という局面のためのシミュレーションになる)
つまりシナリオでは大事な初戦をハイプレスで勝ち、難敵の韓国戦は引き気味で悪くても引き分けを狙う。これで2勝、または1勝1分けだ。(ところが初戦に思わぬ逆転負けを喫しシナリオが狂った)
とすればすべては基本的に、ハリルがあらかじめ下書きしてあった3つのシナリオ通りに進んでいることになる。
韓国戦でなぜか武藤を使わなかった意味とは?
そういえば思い当たるフシがある。
第2戦の韓国戦で、なぜか武藤を使わなかったことだ。
彼は初戦でいきなり代表初ゴールをあげ、いい働きをした。だが試合自体には負けて迎えた次の韓国戦。必ず勝ちたいこの第2戦で采配を振るう監督の心理としては、当然、1戦目に点を取った選手を使いたくなる。だがハリルはなぜか武藤を使わなかった。いったいなぜか?
それはあらかじめ韓国戦用に描いてあったハリルのシナリオ(しかも守備的な)に、攻撃的な武藤は入ってなかったからだ。で、ハリルは粛々と、事前に韓国戦用に用意してあった守備的なメンバー構成とシステムを採用した。すべてはテストのため。つまりロシア・ワールドカップ本大会のシミュレーションのためだ。
そう考えれば、どうしても勝ちたい韓国戦に武藤を使わなかったのも合点が行く。また1試合ごとに猫の目のように戦術とシステムが変わるのもうなずける。
すべてはシナリオ通りに進んでいるのだ。
中国戦は攻撃的な3バックや前から突っかける2トップもある?
とすれば最後の中国戦で、いったいハリルはどんなシステムとメンバー構成で来るのだろうか? ひょっとしたら両ウイングバックを攻撃的に使う3バックもありえるかも? あるいは必勝を期して前がかりで突っかける2トップや3トップもあるかもしれない。
またメンバー的にも、まだ出場してない(つまりシナリオに沿って温存している)米本拓司(FC東京)や攻撃的なDFの米倉恒貴(ガンバ大阪)、丹羽大輝(同)、水本裕貴(サンフレッチェ広島)あたりにも出番がくるかもしれない。(ただし武藤と宇佐美、柴崎の3人は必ず使うと思うが)
はてさて、いったいどうなるんだろう?
いやはやハリルジャパンは、負けが込んでも目が離せませんな。
ふと思いついて過去の記録を漁ってみた。今年の7月23日。今回の東アジアカップの男子代表23人が発表されたときの記者会見の記事だ。このときハリルホジッチ監督は会見の席上、「3つのメンバー構成、3つのシステムを用意した」とはっきりコメントしている。
東アジアカップは言うまでもなく3試合だ。つまりこのコメント通りコトが運ぶのだとすれば、最後の中国戦はまたもや違うメンバーとシステム、戦術で来る可能性がある。
ふり返れば初戦の北朝鮮戦は、ハイプレスでショートカウンター狙いのタテに速いサッカーを志向した。システムはそれに向く4−2−3−1。そして大会最強の韓国戦では、弱者が強い相手とやるときの戦術、つまりリトリートからロングカウンター狙いのパターンを試した。システムは前の両翼が引き気味になる4−1−4−1だった。(このやり方はロシア・ワールドカップの本大会でヨーロッパや南米の強豪国と当たったとき、「だがどうしても負けられない。最低引き分けがほしい」という局面のためのシミュレーションになる)
つまりシナリオでは大事な初戦をハイプレスで勝ち、難敵の韓国戦は引き気味で悪くても引き分けを狙う。これで2勝、または1勝1分けだ。(ところが初戦に思わぬ逆転負けを喫しシナリオが狂った)
とすればすべては基本的に、ハリルがあらかじめ下書きしてあった3つのシナリオ通りに進んでいることになる。
韓国戦でなぜか武藤を使わなかった意味とは?
そういえば思い当たるフシがある。
第2戦の韓国戦で、なぜか武藤を使わなかったことだ。
彼は初戦でいきなり代表初ゴールをあげ、いい働きをした。だが試合自体には負けて迎えた次の韓国戦。必ず勝ちたいこの第2戦で采配を振るう監督の心理としては、当然、1戦目に点を取った選手を使いたくなる。だがハリルはなぜか武藤を使わなかった。いったいなぜか?
それはあらかじめ韓国戦用に描いてあったハリルのシナリオ(しかも守備的な)に、攻撃的な武藤は入ってなかったからだ。で、ハリルは粛々と、事前に韓国戦用に用意してあった守備的なメンバー構成とシステムを採用した。すべてはテストのため。つまりロシア・ワールドカップ本大会のシミュレーションのためだ。
そう考えれば、どうしても勝ちたい韓国戦に武藤を使わなかったのも合点が行く。また1試合ごとに猫の目のように戦術とシステムが変わるのもうなずける。
すべてはシナリオ通りに進んでいるのだ。
中国戦は攻撃的な3バックや前から突っかける2トップもある?
とすれば最後の中国戦で、いったいハリルはどんなシステムとメンバー構成で来るのだろうか? ひょっとしたら両ウイングバックを攻撃的に使う3バックもありえるかも? あるいは必勝を期して前がかりで突っかける2トップや3トップもあるかもしれない。
またメンバー的にも、まだ出場してない(つまりシナリオに沿って温存している)米本拓司(FC東京)や攻撃的なDFの米倉恒貴(ガンバ大阪)、丹羽大輝(同)、水本裕貴(サンフレッチェ広島)あたりにも出番がくるかもしれない。(ただし武藤と宇佐美、柴崎の3人は必ず使うと思うが)
はてさて、いったいどうなるんだろう?
いやはやハリルジャパンは、負けが込んでも目が離せませんな。