すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【東京五輪】本田をOA枠で選出するな

2018-08-03 07:27:23 | サッカー日本代表
本田への忖度がチームを壊す

 本田が東京五輪にOA枠で出場する意欲を表明した。

 ロシアW杯でもひんぱんに見られたが、例えば本田がルーズボールを取りに行くと、そのとき行こうとしていたほかの選手は思わず本田にボールを譲る。

 ルーズボールに限らず、本田がチームにいるとピッチの至る所でこの種の忖度が湧き起こる。すると選手間のバランスがガラガラと崩れ、たちまちチームが崩壊する。例えば自分でシュートできる局面なのに、忖度してパスを「回してあげる」なんてことになったら最悪だ。

 メディアはネタになるから本田起用に大賛成だろうが、私は上記の理由から本田を選出することに反対だ。ロシアW杯を見る限り、プレイ的にも(決定力がある以外は)本田は厳しいだろう。

 別に若い選手をえこひいきするわけではない。ことは忖度だ。「忖度するな」とキツく言っても日本人というのは必ず忖度してしまう。そういう人種である。

「公平に競争すればいいじゃないか」などという正論は、こと忖度の前には有効じゃない。とすればもう忖度のモトを断つしかない。

 本田への忖度がチームを壊す。

 ゆえに私は本田を選出することには反対だ。

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【サッカー日本代表】4つの「距離感」を変えろ

2018-08-02 07:25:31 | サッカー戦術論
ロングパスが苦手な弊害の大きさ

 日本人は正確なロングパスを蹴る・止めるのが苦手だ。プロの選手でもボールが長くなればなるほど蹴る・止める精度が極端に低くなる。そこで日本人はこの欠点をカバーするため、日本人独特の「距離感」を意識し、味方から近い距離にポジショニングし合ってパスを交換するクセがついている。つまり日本的な「小さいサッカー」だ。

 そのためこの「近い距離感」を大切にする感覚がすべてのプレイに影響を及ぼし、自分で自分のプレイスタイルを狭めてしまったり、ミスの原因を作り出している。とすれば日本人は、ガラパゴス化したこの距離感を全面的に変えるべきだ。

 具体例を4つだけあげれば、(1)味方がどれだけ離れた位置にポジショニングするか?(2)パスをどれだけ遠いゾーンにつけるか?(3)相手ゴールからどれだけ離れた場所からシュートするか?(4)敵は味方ゴールからどれくらい離れた場所からシュートしてくるか? という4つの距離感を根本的に変える必要がある。4つすべてを「もっと遠くから」にしなければならない。

 そのためにはまず長いボールを蹴る・止める技術を身につける必要がある。そうすれば、(1)と(2)はカンタンに実現する。これで長いサイドチェンジを駆使できるようになるし、攻撃に不可欠な幅と深さをもたせることができる。

 また距離感が変わるということは、プレイの常識が変わるということだ。それが実現できれば、日本人に決定的に欠けている(3)の「ミドル・ロングシュートを狙おう」という感覚も身につく。

 同様に距離感に関する常識が変われば、(4)の「敵はこんな離れたゾーンからシュートしてこないだろう」と油断し、ミドル・ロングシュートを決められてしまうなどということもなくなる。

 日本人は日本サッカー協会の田嶋会長が言うように自分たちの「長所を伸ばす」だけでなく、こんなふうに同時に「欠点を修正する」ことが絶対に必要だ。でなければいつまでたってもプレイスタイルの幅を広げられないし、ミスは減らない。

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