よかったなあ
まど・みちお
よかったなあ 草や木が
ぼくらの まわりに いてくれて
目のさめる みどりの葉っぱ
美しいものの代表 花
かぐわしい実 …(以下略)
震災から3ヶ月が過ぎ、私たちの生活にも少しずつ元のリズムが戻ってきました。木々という木々が、桜もけやきも空高く葉を茂らせ、豊かな緑の世界を見せてくれています。木々の生命力に改めて元気がもらえます。そんなとき、まどさんのこの詩に出会いました。「ああ、よかったなあ」という言葉に「うん、うん」と思わず頷いてしまいました。
去年から気になっている桐の花を今年も探しました。その木の下に立つのはなかなか難しいのですが、先日やっと念願かなって、石井桃子さんが、『幼ものがたり』の中で書いていた「あまい匂い」がどんなものか味わうことができました。その木の下に立った途端、なんとも言えない甘い香りに包まれ、幸せな気持ちが満ち満ちてくるようでした。できるならずっとその下に立っていたいと思わせるほどの幸福感を味わいました。「どうしていまのひとたちは、あの花、あの匂いのために、もっと桐を植えないのだろう。」という石井さんの言葉が納得できて、うれしく思いました。皆さんも来年どうぞ桐の花を探してみてください。
文庫の垣根のゆすら梅も少しずつ赤く色づいてきました。今年も果実酒にしたいと思います。
まど・みちお
よかったなあ 草や木が
ぼくらの まわりに いてくれて
目のさめる みどりの葉っぱ
美しいものの代表 花
かぐわしい実 …(以下略)
震災から3ヶ月が過ぎ、私たちの生活にも少しずつ元のリズムが戻ってきました。木々という木々が、桜もけやきも空高く葉を茂らせ、豊かな緑の世界を見せてくれています。木々の生命力に改めて元気がもらえます。そんなとき、まどさんのこの詩に出会いました。「ああ、よかったなあ」という言葉に「うん、うん」と思わず頷いてしまいました。
去年から気になっている桐の花を今年も探しました。その木の下に立つのはなかなか難しいのですが、先日やっと念願かなって、石井桃子さんが、『幼ものがたり』の中で書いていた「あまい匂い」がどんなものか味わうことができました。その木の下に立った途端、なんとも言えない甘い香りに包まれ、幸せな気持ちが満ち満ちてくるようでした。できるならずっとその下に立っていたいと思わせるほどの幸福感を味わいました。「どうしていまのひとたちは、あの花、あの匂いのために、もっと桐を植えないのだろう。」という石井さんの言葉が納得できて、うれしく思いました。皆さんも来年どうぞ桐の花を探してみてください。
文庫の垣根のゆすら梅も少しずつ赤く色づいてきました。今年も果実酒にしたいと思います。