まつお文庫からのご案内

仙台市若林区中倉3-16-8にある家庭文庫です。水・土の3時~6時(第2土は休み)どなたでも利用できます(無料)。

レンゲの会 5月

2020-04-12 23:46:40 | 文庫のページ
月一回子どもの本についておしゃべりしています。
    レンゲの会  5月25日(月)10:00~13:00(予定)

好きな絵本をお持ちください。よみきかせを楽しみたいと思います。
2020年度のレンゲの会で取り上げる作家・作品についても話し合います。
 *今回も会食なしで、13:00で終わりにしたいと思います。
 *開催できるかどうかは、5月の文庫だよりで再度ご連絡します。

 *次回は6月29日(月)10:00
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寄贈本 ’20.4月

2020-04-12 23:34:36 | 文庫のページ
寄贈本 ありがとうございます。
内田麟太郎さんからいただきました。
『へんかしら そうかしら』 内田麟太郎/高部晴市 すずき出版 2020.2 
 愉快なことば遊びの絵本です。絵と言葉が絶妙に響き合い、ページを開くたび、読者の想像をはるかに超える世界があらわれて、びっくりさせられます。どのページも見事ですが、「ほしうお」、「とびうお」、「すずめばち」、「かがみもち」のページは、最高に愉快です。内田さんの「へんかしら そうかしら」という、とぼけた声が聞こえてきそうです。ほしうおが夜空を飛んだり、見事なタイが縄跳びをしたり、すずめが楽しそうに小太鼓をたたいていたり…。高部さんの絵も素晴らしいので、絵をじっくり見て楽しんでください。たびたび登場する猫も愉快です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

かつおきんやさんを悼んで

2020-04-12 18:55:55 | 文庫のページ
児童文学者のかつおきんやさんが4月4日、92歳でお亡くなりになりました。  
   
心よりお悔やみ申し上げます。

 昨年、9月にお招きした石川県津幡町にお住いの水野スウさんに教えていただきました。
かつおきんやさんは金沢市出身の児童文学者。中学校の教師を経て、愛知県立大学、梅花女子大学の教授を歴任し、新美南吉の研究でも知られています。1972年から自宅で奥様と一緒に「笠舞若竹文庫」を開いています。スウさんのなさっている「紅茶の時間」を、いつも奥様と一緒に応援して下さっていたそうです。
 かつおさんの作品『安政五年七月十一日』(1970)(偕成社1982)の偕成社版に、スウさんが解説を書いていらっしゃいます。スウさんにとっても、金沢の人々にとっても、とても大きな存在の方だったと知りました。
 文庫には、『天保の人びと』(1968)(アリス館1976)、『おばあさんのゾウ』(リプリオ出版1984)、『時をこえるロバの旅』(大日本図書1992)、『子どもの国からの贈りもの ―かつおきんやと読む児童文学の世界ー』(民衆社1992)の4冊があります。
 文庫を始めた頃、『天保の人びと』を読んで、とても感銘を受けたのを覚えています。今回、40年ぶりに読み返しました。物語の最初に「これは、権力をふりかざすさむらいたちに対して、みんなで力をあわせてたたかいぬいた、江戸時代の終わりごろの北陸の農民たちの物語である」とあります。天保9年に加賀藩で実際に起こった話を、かつおさんが長い時間をかけて丹念に調べ、書き上げた作品です。苛酷な暮らしを強いられる農民たちと、情け容赦ない権力を握る人々の姿がリアルに描き出されています。
 50年前の作品ですが、今の子どもたち(中高生)にも手渡したい、貴重な作品だと思いました。同じように、農民たちの闘いを描いた、後藤竜二さんの『白赤だすきこ〇の旗風』を思い出しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする