昨年12月19日、絵本作家のいわむらかずおさんが85才でお亡くなりになりました。
文庫ではたくさんの絵本を楽しませてもらいました。
ご冥福をお祈りします。
文庫ではたくさんの絵本を楽しませてもらいました。
ご冥福をお祈りします。
◆1983年から2007年まで続いた「14ひき」シリーズ(全12巻)は一番の人気です。森の中で暮らす14ひき野ねずみの家族の物語です。ねずみの目の高さで草花や森の様子を描くため地面にはいつくばって描いたというその絵からは、たくさんの物語を読み取ることができます。表紙とカバーの絵の違い、題名を表紙の上ではなく下に持ってきたことなど、いろいろな工夫がありました。
◆文庫にあるいわむらさんの絵本で、最も古いのは1974年出版の『うさぎのへや』です。団地ができる前は「山だった。山にはうさぎもいた」と知った少年が5階の宇佐木さんの家を訪ねると、そこにはうさぎの家族が住んでいて夕食までごちそうになります。
◆残念ながら文庫にはもうないのですが、1975年に出た『ぷくぷく』の2冊の絵本もとても楽しみました。『タンタンのずぼん』(1976)、『タンタンのハンカチ』(1981){タンタンのしろくまくん」(1984)は今も人気の絵本です。『エンとケラとプン』(1982)や『りんごがひとつ」(1984)はおはなしの時間に何度も読みました。
◆1991年から始まった幼年文学「トガリ山のぼうけん」シリーズ(全8巻)も楽しませてもらいました。トガリネズミのトガリィじいさんが若い頃、トガリ山に登った冒険の話です。いわむらさんはこの物語を長編絵本と言っています。本の最初と最後にあるカラーの挿絵も、物語の中の黒一色で描かれる挿絵も素晴らしいです。裏表紙が次の巻の表紙と同じだったり、8冊の背表紙を並べるとトガリ山が見えるように工夫されていたり、遊び心がいっぱいの物語です。
◆その他『ひとりぼっちのさいしゅうれっしゃ』(1985)や『かんがえるカエルくん』(1996)などの絵本もあります。
というその絵からは、
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