まつお文庫からのご案内

仙台市若林区中倉3-16-8にある家庭文庫です。水・土の3時~6時(第2土は休み)どなたでも利用できます(無料)。

今月の詩 2月

2023-02-15 12:18:54 | 文庫のページ
  二月の雪
        みずかみかずよ

 木の葉も
 電線も
 公園のブランコも
 みな息をひそめて
 目を閉じている白い朝

 山の貯水池は
 銀いろの波に
 白鳥たちをすべらせる

 白鳥よ
 北へかえるときがきた
 つばさひろげてまいあがれ
 —――さあ
 ふりかかる雪は
 つめたい花びら

 ひかる風にまむかって
 北へ
 北へ
 二月の雪は旅立ちの帽子
   (『こえがする』
      みずかみかずよ 理論社)
 先週10日午後から11日朝までの積雪は21センチ。仙台で20センチを超えるのは8年ぶりとか。
 みずかみかずよさんの『二月の雪』という詩を思い出しました。6年前にも「今月の詩」で取りあげているのですが、雪降る中、これから北に向かって長い旅を続ける白鳥たちを励ますかのように呼びかける言葉が心に響くすてきな詩です。
 園芸センターのそばの沼にも毎年たくさんの白鳥が来るようになりました。今は北へ向かう白鳥たちが羽を休めているでしょうか。そんなことも思いながら、今月はこの詩を楽しみたいと思います。
 この詩と一緒に6年前の文庫だよりで紹介した「白鳥を描いた絵本や物語」も再度読んでいただきたく、同じ内容ですが、掲載させていただきます。この時期、手に取っていただけたらうれしいです。(長い文章になりますので、次のコーナーで紹介します。)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 寄贈本 1月 | トップ | 再掲 白鳥を描いた絵本や物語 »

コメントを投稿

文庫のページ」カテゴリの最新記事