夏になると朝食の煮物に夕顔をよく使う。山梨では「ゆうご」ともよんでいる。へちまのような形で3倍以上も大きい。煮てお出しすると冬瓜と間違われるが、冬瓜より実がやわらかくつるりと口の中に入る。癖の無い味で、出し汁にみりんと薄口醤油で煮る。味噌汁にも油揚げとよく合う。大きいのに値段が安いこともうれしい。そうめんかぼちゃも不思議な野菜で、茹でると素麺状に実がほぐれてくる。私が素麺かぼちゃを初めて食べたのは小学校の3年生の頃、面白くて不思議だったのでよく覚えている。お客様は大根かと思ったとか言われる。あんなに細く大根を私は切れないのだが・・・
「夕顔」は源氏物語で有名だが、夕方に咲いて朝になるとしぼむ白い夕顔の花のイメージなのだろう。私はまだ花を見たことは無いが、実では源氏の世界とは遠くなってしまう。(写真 大きいのが夕顔)