トラが帰って来て、家に入りたそうだったのですが、ムムが嫌がると思い躊躇していました。
今までムムは他に猫がいる間、家のあちこちにおしっこをするので困っていましたが、皆いなくなったら
おしっこをすることもなくなりほっとしていたのです。
動物の言葉が聞ける人がいると教えてもらったので、トラを家にいれる事を
ムムはどう思うか聞いてもらうことにしました。
ムムは楽しそうに「あら、いいじゃない!」 って言ったそうです。最初はびっくりしたそうですが
楽しそうだったとのことでした。
「えぇ~ムムほんと~」
ムムがそんなこと言うかなぁと半信半疑でしたので、どうしようかと思いながら日が過ぎていきました。
そのうちトラは来なくなり、どうやら親切にしてもらったところに帰っていったようです。
少し寂しい気分でしたが前のように心配ではなくなりました。
帰るところがあることで安心できました。
しかしどこに帰ったのか。発信器を付けて追跡したかった。
トラ!しあわせにね!
久しぶりに見るトラはマルマルツヤツヤと元気でした。
野良なのに人なっこいトラはどこかのお家でご飯をもらっていたのだと思います。
スタッフのK子さんがトラを抱っこして「あら!たまがない!」という。
どこかの方が手術して下さったようです。
ベランダにナナ用に貰ったゲージに毛布が入れて在りました。
扉を開けて置いたらトラが入って気持ちよさそうに眠っていました。
朝の牛乳やりがまた始まりました。
いなくなって少しほっとしていたところもありました。毎朝トラが待っていると思うと
気になる日々なので・・・・・
春、外壁と屋根の塗装工事をしているうちに、毎朝牛乳を飲みに来ていたトラが
姿を見せなくなりそれっきり、夏が過ぎても秋になってもやって来なこなかった。
家よりも良く行っていたT家に聞いても来ないと言われた。
弱虫だったからほかの猫にやられてしまったかもねなどと話していた。
クルル(初めて飼った雄猫)もついに帰ってこなかったので・・・・
10日ほど前の朝、厨房にいるとドアを何かがカリカリとかく様な音がする、
このところ赤ゲラに軒をコンコンつつかれて、苛立っていたのでまた何か!
とドアを開けるとトラだった。
「トラ~どこに行ってたの!」というと柄に似合わないかわいい声で「ニャ~」
という。(つづく)