昨日、今日と暖かく、気持もふっくらする。このところ、庭に来る小鳥達にばかり気を取られていたら、マンサクの黄色い花が咲いていて驚いた。地面を見れば、水仙も芽を出して春はすぐそこまで来ている。ダンコウバイが枯れて寂しいと思っていたら、マンサクがこんなに早く咲いてくれて、なんて有り難いことなんだろう。庭の餌箱にひまわりの種と、小麦粉と牛脂と蜂蜜で作ったバードケーキをおいているので、シジュウカラ・カワラヒワ・アトリ・ヤマガラ・カシラダカ・メジロなどがやってくる。時々、ツグミやアカゲラも来る。この間はトラツグミが来ていた。鳥に詳しいお客様に話したら、「寅年にトラツグミを見るなんて、ついているわよ」と言われた。小鳥達にも食事時間があるようで、1日に何回かたくさんでワァ~と来て、食べて行く。鳥たちを見ていると、いろいろなドラマがあって飽きることがない。こんな事をしている間に2月も終わりそう。
老眼鏡をかけていて、手を見てびっくりした。節くれだった、曲った、太い指の大きな手、男のような手、とても自分の手とは思えなかった。眼鏡をはずすとやっぱり節くれだった、曲った、太い指の小さな手があった。へバーデン結節と言われた曲った指、使いすぎると腫れて痛くなる。何をするにも、この曲った指の小さな手がなければ何もできない。私の母は、洋裁も和裁も何でもできる器用な人で、「死ぬ時は、この手を置いて行ってあげたいけどね~」とよく言っていた。友人の母上も「手は宝、手は宝」とよく言われたそうだが、本当に「手は宝」と思う。
熱海でミニ同窓会があるというので、初めて身延線に乗った。甲府発の静岡行「富士川4号」で富士駅で東海道線に乗り換え、沼津でまた熱海行きに乗り換えた。途中富士山が見えて、静岡側から見るのは久しぶりで、静岡側から見る富士山は、小山を抱いて母子像に見えた。熱海の駅は人で賑わっていて、やっぱり熱海は違うんだ~と、清里の静けさを思った。駅のレストランでお昼を食べて、梅園に向かった。梅園は、人・人・人で梅より人を見に来たようだが、こんなことも久しぶりで違う世界に来たようだった。ホテルも3時のチェックインには並んで順番を待つほど盛況で、この時代になんか秘策があるんだろうと、この業界の片隅に身を置いている者として観察することにした。夕食はバイキングで、1時間半飲み放題・食べ放題だった。ダンスホール・麻雀・カラオケ・卓球など全て無料で、私達も10時過ぎから消灯時間まで卓球場で「これはピンポン」と言いながら楽しんだ。高校時代の3年間を共に過ごしただけなのだが、なんて気楽なんだろうと思った。それぞれにいろいろな人生を歩んできただろうが、それらを越えてあの時代に戻れることがなんともいい。
早咲きの熱海桜の前で記念写真を撮った。幹事さんありがとう。