4日の夕方、ミューのダイニングルームに笑い声が響いた。9月に友人が、「落語会やらない?」と言ってきた。どうしたのと聞くと、ある落語家の追っかけをやっているという。面白そうな事には直ぐ乗ってしまうたちの私としては「やる!12月ごろどう?」となり、桂扇生師匠を迎えて初めての落語会となった。高座は自慢のブビンガのテーブルに緑の毛氈をしき、ピアノを隠すようにカウンターにあった屏風を長椅子の上に乗せて立てた。何をやってもらえるかは聞いていなかったのだが、出し物は「時そば」と「二番煎じ」。なかなか話が始まらなくてやきもきしていたら「時そば」が始まった。後で聞くと小学生がいたので、用意していたものと話を変えたという。あ~そういうものなのかと感心した。「二番煎じ」は人物描写が面白く笑えた。両方とも食べる所作が何度もあり、いかにもおいしそうでこちらも食べたくなってしまった。30人もの人が集まってくださり盛況となった。また来年もという話も出てホッと胸をなでおろした。笑いにもいろいろあるが、落語を聞いて笑うことは何とも質の良い笑いと思った。