4月10日、久しぶりに「りつ」を訪れた。
かつて、千代台に「笑福」というラーメン店があった。
およそ半世紀前のことである。
「りつ」は、その直系の店で、単なる飲み屋ではない。
メニューは、ラーメンが中心。
そして、その塩ラーメンが、本来の函館塩ラーメンの姿を表現している。
今回オーダーしたのは、その体様にさらにみがきをかける塩ワンタン麺(630円)だ。
見ての通り、塩ラーメンではあるが、スープは黄金色、しかも透明度は低い。
麺は、出口製麺製、これも腰の弱い函館伝統の味だ。
ワンタンは5個。
注文を受けてから皮に具を詰める。
「最近、ワンタン麺の無い店が多くてね。」とボクが口火を切ると
「ワンタン麺は、あってあたりまえじゃないか。」との頼もしい返事。
古典的なスープの味は、子どもの頃に、母の実家(笑福の近所)で出前をとっていたときそのものだ。
夜遅くまでやっているので、是非飲んだ帰りでも試してほしいとボクは常々思っている。