フィナンシャル・タイムズ 2011年4月20日の デビッド・ピリング氏の記事がネット上で紹介されている。
http://news.goo.ne.jp/article/ft/world/ft-20110429-01.html
記事の中では、「議論には二つの側面がある。純粋な経済の側面と、ほとんど哲学的ともいえる側面」と論じているところであるが、日本人が本来持っている意識が消えることがないことに改めて感心するやら、呆れるやら。
「無駄遣いをしないよう注意しましょうという衝動は、地震が起きてからというもの、勢いを取り戻している。節電のために駅のエスカレーターは動かないので、乗客は重い荷物を担いで上がる。自宅では節電のため、冷蔵庫をあまり開けないようにしている。豪華なレストランを避ける人も多い。避難所で辛い思いをしている人たちがいるのにそんな贅沢をするのは不謹慎と思えるからだ。」
記事は、エコノミストの意見を紹介して結んでいる。
「震災による実際のインフラ破壊よりも、震災による国民心理の傷の方が、影響は大きい。人々が自粛するのは、こうした心の傷のせいでもあるし、理想的な行動をしたいという思いのせいでもある。自制的な行動の動機となっている思いは褒められるべきもので、それに異論を唱える人はあまりいないはずだ。」
「震災は日本人の我欲に対する天罰だ」と公言した東京都知事の言葉が広く受け止められることが、すべてを物語る。
http://news.goo.ne.jp/article/ft/world/ft-20110429-01.html
記事の中では、「議論には二つの側面がある。純粋な経済の側面と、ほとんど哲学的ともいえる側面」と論じているところであるが、日本人が本来持っている意識が消えることがないことに改めて感心するやら、呆れるやら。
「無駄遣いをしないよう注意しましょうという衝動は、地震が起きてからというもの、勢いを取り戻している。節電のために駅のエスカレーターは動かないので、乗客は重い荷物を担いで上がる。自宅では節電のため、冷蔵庫をあまり開けないようにしている。豪華なレストランを避ける人も多い。避難所で辛い思いをしている人たちがいるのにそんな贅沢をするのは不謹慎と思えるからだ。」
記事は、エコノミストの意見を紹介して結んでいる。
「震災による実際のインフラ破壊よりも、震災による国民心理の傷の方が、影響は大きい。人々が自粛するのは、こうした心の傷のせいでもあるし、理想的な行動をしたいという思いのせいでもある。自制的な行動の動機となっている思いは褒められるべきもので、それに異論を唱える人はあまりいないはずだ。」
「震災は日本人の我欲に対する天罰だ」と公言した東京都知事の言葉が広く受け止められることが、すべてを物語る。