久し振りに 白秋を偲ぶ!
平成29年11月26日(日)
朝刊の日曜版の「名言巡礼」で、
久し振りに白秋と出合う。
「からまつはさびしかりけり。
たびゆくはさびしかりけり。」
の詩の一節に目が釘となる。
タイトルは「安寧得て気づいた美しさ」
となっている。
「悲惨な曲折を経てやうやうに辿りついた」
と「水墨集」の後書きに記されているという。
白秋36歳。
その年の春、終生の妻となる菊子をめとり、
人生の喜びや楽しさを感じ取る白秋がいる。
今朝は、久し振りに、白秋の「落葉松」を
味わうことにした。
落 葉 松 (からまつ)
1 からまつの林を過ぎて、
からまつをしみじみと見き。
からまつはさびしかりけり。
たびゆくはさびしかりけり。
※浅間の落葉松林をひとり歩く。
晩秋の寂しさは、落葉松の美しさと
さびしさをしみじみと・・・・。
人生という旅も同じようだ・・・。
2 からまつの林を出でて、
からまつの林に入りぬ。
からまつの林に入りて、
また細く道はつづけり。
3 からまつの林の奥も
わが通る道はありけり。
霧雨のかかる道なり。
山風のかよふ道なり。
※落葉松林の奥へ奥へ。
私が通る道がある。
この道は霧雨がかかったり、
浅間の風が吹き抜けたり・・・・。
落葉松林の自然とともにある。
4 からまつの林の道は
われのみか、ひともかよひぬ。
ほそぼそと通ふ道なり。
さびさびといそぐ道なり。
5 からまつの林を過ぎて、
ゆゑしらず歩みひそめつ。
からまつはさびしかりけり、
からまつとささやきにけり。
※ 落葉松のさびしさと私のさびしさを
囁き合い、共感しつつ同化したり・・・。
6 からまつの林を出でて、
浅間嶺にけぶり立つ見つ。
浅間嶺にけぶり立つ見つ。
からまつのまたそのうへに。
7 からまつの林の雨は
さびしけどいよよしづけし。
かんこ鳥鳴けるのみなる。
からまつの濡るるのみなる。
8 世の中よ、あはれなりけり。
常なけどうれしかりけり。
山川に山がはの音、
からまつにからまつのかぜ。
※ 無常のこの世なれど、
落葉松林をひとり歩き、
落葉松と囁きあったり・・・。
山川の流れる音も心地よく、
落葉松林の落葉松の風を感じとったり・・・。
自然と一体となり、幸福感に浸ることができた。
≪落葉松≫の初めには、
「 落葉松の幽かなる、その風のこまかに
さびしく物あはれなる、ただ心より心へと
伝ふべし。また知らむ。
その風はそのささやきは、また我が心の
心のささやきなるを、読者よ、これらは声に
出して歌ふべききはのものにあらず、
ただ韻(ひびき)を韻とし、匂を匂とせよ。
「韻を韻とし、匂いを匂いとし、感じて下さい。」
というのもいいなあ!
霞ヶ浦を照らす太陽

小型船の造形美と



筑波山も映える

カモメもいっぱい集まる!


平成29年11月26日(日)
朝刊の日曜版の「名言巡礼」で、
久し振りに白秋と出合う。
「からまつはさびしかりけり。
たびゆくはさびしかりけり。」
の詩の一節に目が釘となる。
タイトルは「安寧得て気づいた美しさ」
となっている。
「悲惨な曲折を経てやうやうに辿りついた」
と「水墨集」の後書きに記されているという。
白秋36歳。
その年の春、終生の妻となる菊子をめとり、
人生の喜びや楽しさを感じ取る白秋がいる。
今朝は、久し振りに、白秋の「落葉松」を
味わうことにした。
落 葉 松 (からまつ)
1 からまつの林を過ぎて、
からまつをしみじみと見き。
からまつはさびしかりけり。
たびゆくはさびしかりけり。
※浅間の落葉松林をひとり歩く。
晩秋の寂しさは、落葉松の美しさと
さびしさをしみじみと・・・・。
人生という旅も同じようだ・・・。
2 からまつの林を出でて、
からまつの林に入りぬ。
からまつの林に入りて、
また細く道はつづけり。
3 からまつの林の奥も
わが通る道はありけり。
霧雨のかかる道なり。
山風のかよふ道なり。
※落葉松林の奥へ奥へ。
私が通る道がある。
この道は霧雨がかかったり、
浅間の風が吹き抜けたり・・・・。
落葉松林の自然とともにある。
4 からまつの林の道は
われのみか、ひともかよひぬ。
ほそぼそと通ふ道なり。
さびさびといそぐ道なり。
5 からまつの林を過ぎて、
ゆゑしらず歩みひそめつ。
からまつはさびしかりけり、
からまつとささやきにけり。
※ 落葉松のさびしさと私のさびしさを
囁き合い、共感しつつ同化したり・・・。
6 からまつの林を出でて、
浅間嶺にけぶり立つ見つ。
浅間嶺にけぶり立つ見つ。
からまつのまたそのうへに。
7 からまつの林の雨は
さびしけどいよよしづけし。
かんこ鳥鳴けるのみなる。
からまつの濡るるのみなる。
8 世の中よ、あはれなりけり。
常なけどうれしかりけり。
山川に山がはの音、
からまつにからまつのかぜ。
※ 無常のこの世なれど、
落葉松林をひとり歩き、
落葉松と囁きあったり・・・。
山川の流れる音も心地よく、
落葉松林の落葉松の風を感じとったり・・・。
自然と一体となり、幸福感に浸ることができた。
≪落葉松≫の初めには、
「 落葉松の幽かなる、その風のこまかに
さびしく物あはれなる、ただ心より心へと
伝ふべし。また知らむ。
その風はそのささやきは、また我が心の
心のささやきなるを、読者よ、これらは声に
出して歌ふべききはのものにあらず、
ただ韻(ひびき)を韻とし、匂を匂とせよ。
「韻を韻とし、匂いを匂いとし、感じて下さい。」
というのもいいなあ!
霞ヶ浦を照らす太陽

小型船の造形美と



筑波山も映える

カモメもいっぱい集まる!

