貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

越路の泡

2018-12-09 08:51:46 | 日記

越路の泡

平成30年12月9日(日)

 今朝も、市振へ。

 

  芭蕉と曾良には似ていない旅人の

健脚姿に、ちょっと悲壮感が漂って

いる天険親不知。

 青海町の天険だ。親不知。

 今はコミュニティーロードとなっている。

 駐車場も広くとってある。

 親不知・子不知は、高さ300m〜400mの

急崖が約15kmにもわたって続く、

北陸道最大の難所。

 親子を顧みる余裕もないほどの険しさ

から、親不知・子不知の名があるとか。

 平安時代末、平清盛の弟、池中納言・

平頼盛が、越後五百刈村(現在の長岡市)に

落ち延びた際、夫の後を慕って、ここを通り

かかった夫人が、2歳の愛児をふところから

落として波にさらわれてしまったという。

 その時、詠んだ歌が、

「親不知 子はこの浦の 波枕 

 越路の磯の 泡と消え行く」 。

 明治16年に断崖を削って初めて

国道が開通し、明治45年に北陸本線が

開通したそうだ。

 その後、国道8号、北陸本線とも

新ルートとなったため、明治16年

開通の国道8号の旧道が、

「親不知コミュニティロード」として整備。

 旧北陸本線のトンネルも、

「親不知レンガトンネル」として保存整備され、

周回できるハイキングコースになる。

 今回そこを訪ねることができ、暫し興奮!

 「青海八景」から親不知の岸壁添いを、

まず楽しむ。

 親不知を詠んだ句碑もあり。

 こんな所に、かっこいい像あり。

 これが、ウォルター・ウエストン(Walter Weston)

の像!

 ウォルター・ウェストンWalter Weston,

1861年12月25日-1940年3月27日は、英国の宣教師。

そして、登山家。

 日本に3度長期滞在した。

 日本各地の山に登り『日本アルプスの登山と探検』

などを著し、日本アルプスなどの山及び当時の

日本の風習を世界中に紹介した。

 ウェストンは、日本アルプスの起点は、

親不知として糸魚川を訪れている。

 「海のウエストン祭」が、地元の有志によって、

毎年行われているという。 

 上高地等も、この人の尽力に依る。

 ちょっと一休み。